数年前から検知されていた政府機関やインフラ事業者へのサイバー攻撃の手段の一つとして、大手ITベンダーのセキュリティ関連ソフトの脆弱性が利用されていたことが、4月11日付けの朝日新聞によって報道された。利用されたのは、セキュリティソフトベンダー、Skyの「SKYSEA Client View」という監視エージェントソフトだ。すでにパッチは配布されているが、この問題によってセキュリティ対策ソフトの脆弱性についての議論が再燃した。 厳密な運用管理が必要な監視エージェント PCやモバイルデバイスといったエンドポイントのセキュリティ対策の一つとして挙げられるのが、監視エージェントソフトをインストールし、会社の監視サーバーが不正な挙動操作を検知するという方法だ。 SIEMやUTMのようなトラフィックやログを監視するのではなく、個々のPCやデバイスの詳細ログを保存したり、管理者がPCなどを直接監視、制御
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