[Alex Tabarrok, “Diversity versus Equality,” Marginal Revolution, January 28, 2018] 「オーストラリア行動経済学チーム」が,雇用に関する無作為化実験をしている (pdf).実験では,オーストラリア行政府の上級職応募者が調査され,ランクをつけられた.性別・マイノリティ地位・先住民地位が推測できる場合の扱いと応募者の素性が伏せられた場合の扱いを比較することで,研究チームは素性を伏せることの効果と偏見を検証できた. 我々の調査では,公務員が女性応募者とマイノリティ応募者にプラスの(マイナスではなく)差別を行ったことがわかった: 応募者の素性がわからない場合に比べて,素性が推測できる場合,参加者たちが女性応募者を最終候補に残す確率が 2.9% 高く,男性応募者を残す確率が 3.2% 低かった. 素性が伏せられた場合に