今日の芸術―時代を創造するものは誰か スポンサード リンク ・今日の芸術―時代を創造するものは誰か このロングセラー本で岡本太郎の偉大さをしみじみ実感した。 「岡本太郎はテレビのお陰で、眼玉ギョロリの爆発おじさんという印象だけで固定されているかもしれないけれど、この本はじつに明晰な論理をもって書かれている」と解説に赤瀬川源平が書いているように、極めてわかりやすい芸術論である。同時に凄まじく情熱的な人生論でもある。 「今日の芸術は、うまくあってはならない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない」。芸術家はつねに前衛であれというメッセージ。 「芸術は、つねに新しく創造されなければならない。けっして模倣であってはならないことは言うまでもありません。他人のつくったものはもちろん、自分自身がすでにつくりあげたものを、ふたたびくりかえすということさえも芸術の本質ではないのです。このように
2004年夏、NYを席巻した『平成中村座NY公演』。「絶対、NYに戻ってくるからね!」と、中村勘三郎丈が宣言してから三年の月日が流れた。そして、この夏、勘三郎丈の言葉が、ついに実現することになった。しかも、たった1週間しか行われない真夏の夜の夢のような公演として……。 勘三郎丈が二回目の勝負のために選んだ演目は、彼にとって非常にゆかりのある『連獅子』と『法界坊』。カルチャーや言葉のギャップをものともせず、日本が誇る伝統芸能である歌舞伎を、ニューヨークに確実に仕掛けた勘三郎丈。興奮のうちに迎えた千秋楽、貴重な時間を割いていただいて、本番前の楽屋で、ご本人にお話を伺った。 (聞き手・文・写真=入澤 依里、扉・舞台写真=三浦 良一) 写真協力/週刊NY生活 <「『平成中村座NY公演』の舞台裏」リポートはこちら>
富の未来 上巻 作者: A.トフラー,H.トフラー,山岡洋一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/06/08メディア: 単行本購入: 17人 クリック: 283回この商品を含むブログ (145件) を見る引用 富の将来は明るい。今の世界には確かに深刻な混乱があり逆流があるが、将来、世界で生産される富が減っていくのではなく、増えていく可能性が高い。しかし、富が増えるのは良いことだと誰もがみているわけではない。 ・・・ 問題は富を誰がもち、誰がもっていないのかであり、どのような目的に使われるかである。メキシコの詩人、ガブリエル・サイドはこう述べている。「富とは何よりも可能性が集積したものである」 もちろん富のうちある種のものについては、ほぼ誰でも「善」だと考えている。例えば健康。たとえば愛する健康な家族がいること。たとえば尊敬する人たちに敬意をもたれていること。これらも豊かさをもたらす
樂家という、450年続く家のことを書こうとしている。この家の初代は樂長次郎という人で、茶の湯の大成者である千利休と相諮り、樂焼という技法を編み出し、樂茶碗を創り出した。楽焼と聞くと「観光地などにある、素人手作りの素朴な焼物」を思い起こされる方が多いかもしれないが、本来は長次郎から続く樂家代々の作品を楽焼と呼ぶのである。 茶道や伝統工芸に興味をお持ちの方ならご存じかもしれないが、樂家は15代にわたり、まったく途絶えることなく「おちゃわん屋」を家業として作品を生み出してきた。その評価は歴史を経てもまったく下がることなく、初代なら数千万円以上、それ以降の代でも茶碗一つで数百万円以上といった値段で現在も取り引きされている。もちろん、450年という長い年月の間には、同じ技法を使って茶碗を作る工房や作家がいくつも現れた。しかし、樂家との交流の中から名作を生み出した「日本史上屈指の芸術家」である本阿彌光
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