「イラク」。なんて禍々しい響きなのだろう。イラクと聞いて思い出されるのは、サダム・フセイン、イラン・イラク戦争、湾岸戦争、化学兵器によるクルド人虐殺、内戦、アルカイダ、イスラム国(IS)、自爆テロ、拉致、処刑、難民……。 不思議なことに「イラク」という国名が一体どこから来たのかははっきりしないのだが、世界最古の都市とされる「ウルク」に由来するという説もある。ウルクは今から5000年以上前にユーフラテス川のほとりで栄えた。人類史上初の文明、いわゆるメソポタミア文明だ(初期のメソポタミア文明は、担い手がシュメール人だったので、シュメール文明とも呼ばれる)。 イラクへの想いは止んだことがない 日本の自衛隊が派遣されたサマワという町の郊外に今もウルク(ワラカ)の遺跡がある。ウルクとその周辺地域では文字が創られ、灌漑農業が開発され、学校や役場が始まり、土地の売買や賃借が行われ、パンやビールが生み出さ
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