ブックマーク / macska.hatenadiary.org (11)

  • 「女性に対する暴力法」が、暴力行為を「平等権の侵害」と規定した意味 - *minx* [macska dot org in exile]

    家エントリ「北米社会哲学学会報告5/売買春、フェミニズム哲学、承認をめぐる闘争で、The New Republic に掲載された記事を紹介した。 (ところで、9/24 付けの The New Republic に掲載されているジョー・バイデン上院議員/副大統領候補と「女性に対する暴力法 VAWA = Violence Against Women Act」に関する記事は必読。バイデン議員が「女性に対する暴力は、被害を受けた当人に深い傷を残すだけでなく、ある時間以降特定の場所に出入りしないとか、犯罪者に狙われかねない服装を避けなければならないなど、その他の多数の女性の行動の自由も奪う、したがってこれは平等権の問題である」という信念を VAWA に盛り込み、その条項を必死で守り抜こうとしたことが書かれている。バイデンの平等権理解は、明らかにフェミニズム法哲学の影響を受けている。) これに対して

    「女性に対する暴力法」が、暴力行為を「平等権の侵害」と規定した意味 - *minx* [macska dot org in exile]
  • ポリティカルコレクトネスという「非政治」 - *minx* [macska dot org in exile]

    「ブクマコメント回答1:トランスセクシュアルの人に対する表記」に対して、id:wiseler さんからお返事いただきました。 つまりmacskaさんの主張は、トランスセクシャルの方について英語で表現するときは、書き手が報道機関ではない個人であったとしても、trans-sexualやs/heという表現を絶対に使うな、ということですか? 書き手の信条とも関係なくですか? トランスセクシャル関係の表記の問題について - wiseler : WAR IS PEACE それはわたしの主張とは正反対です。 わたしの主張は、trans-sexual とか s/he とかいう表現は「書き手の信条」を表明するものであるから、wiseler さんのブクマコメントのように「一箇所間違えて書いただけじゃん」と非政治的に解釈するべきではない、というものです。 これは、いわゆるポリティカルコレクトネス(「政治的な正し

    ポリティカルコレクトネスという「非政治」 - *minx* [macska dot org in exile]
    dadako
    dadako 2008/09/12
  • ブクマコメント回答1:トランスセクシュアルの人に対する表記 - *minx* [macska dot org in exile]

    ブクマコメントの wiseler さんと shinichiroinaba さんにお応え。 2008年09月10日 wiseler "女性として生きようとしたために投獄・レイプされ「男性として」結婚することを強要された人のことを「彼」と表現すること" え、英語なのにがんばってs/he, this personって書いてあるじゃん。一箇所heなだけじゃない? 2008年09月10日 shinichiroinaba たしかにこの点についてはmacskaさんの言うことこそが尤もに見える。それとも何かもう少し背景があるの?/wiselerさんの指摘はその通りかと。 まず wiseler さんは「一箇所 he なだけ」と言うけど、これは事実として違う。「もちろん彼は辛い思いをしただろう of course, he had a hard time」という部分のほかに、弁護士が自画自賛している、という部分

    ブクマコメント回答1:トランスセクシュアルの人に対する表記 - *minx* [macska dot org in exile]
    dadako
    dadako 2008/09/11
  • クメール・ルージュ裁判におけるトランスセクシュアル被害者の告発 - *minx* [macska dot org in exile]

    山形浩生さんが、カンボジアで現在国連の協力によって行なわれているクメール・ルージュの犯罪に対する裁判に関連して、次のようなコメントを書いている。日語サイトなのに英語で書かれているのは、おそらく出先からの書き込みで日本語入力ができない環境にいるのだろう。 Right before I left, one of the headlines was about this trans-sexual. S/He was caught, tortured and raped and then was forced to marry a woman. So, s/he is appealing to the court, and his lawyers are self-congratulating themselves because "this is the first case on KR ge

    クメール・ルージュ裁判におけるトランスセクシュアル被害者の告発 - *minx* [macska dot org in exile]
    dadako
    dadako 2008/09/09
    "山形さんは、この告発において「彼が得るものは、さらなる嘲笑と屈辱だけだろう」と書いているけれども、その嘲笑と屈辱を行なっているのは山形さん自身だ。"
  • 「負のインセンティヴ・スパイラル」実験と、良いアファーマティヴアクションのあり方 - *minx* [macska dot org in exile]

    家ブログエントリ「市場が解決できない統計型差別と『負のインセンティヴ・スパイラル』」で解説した「負のインセンティヴ・スパイラル」という概念に関連して、ハーフォードが面白い実験を紹介している。問題の研究は Journal of Economic Education の 2005 年春号に「Experience-Based Discrimination: Classroom Games」として発表されており、ハーバード大学の Roland Fryer を筆頭とするグループのものだ。 この実験では、まず被験者が集められ、「雇用者」「求職者(緑)」「求職者(紫)」の3グループにランダムに分けられる。雇用者と求職者はコンピュータの画面を通して対面するが、その前に求職者は教育投資するかどうかを決めることができる。教育投資するとその分実験に参加した謝礼を減らすことになるが、就職試験でやや有利になる

    「負のインセンティヴ・スパイラル」実験と、良いアファーマティヴアクションのあり方 - *minx* [macska dot org in exile]
    dadako
    dadako 2008/02/26
    "しかしほんの数十人という単位の被験者数であることから、まったくの偶然によって教育に投資した割合には小さな差異が生じた。"ここがなんとなくひっかかる。なぜかちょっと考えよう。
  • フォビアで苦しむのは、フォビアを抱えている当人の側 - *minx* [macska dot org in exile]

    日早朝の記事のコメント欄にて # spider plants 『突然の書きこみ失礼します。 学者も当事者も活動家も、ホモフォビアって、ところで何?というレベルにあるのが日の現状なのではないかと思います。言葉自体もまだまだ流通していないのでは。これをきっかけに議論がいろいろできれば、ということなんでしょう。 このブログでmasckaさんにもホモフォビアについてがつんと語ってほしいです。(こういう人頼みの姿勢はよくないのかもしれませんが、自分はそれを言語化できるだけのバックグラウンドも、これから理論をおってゆく時間的(=経済的)余裕がないので…。すみません。)』 (2006/05/10 22:00) あー、そう言われてもわたし「ホモフォビア」という言葉、あんまり使わないもんなぁ… そもそも「ホモフォビア」というのは同性愛嫌悪を病理化して揶揄する言葉で、それはかつて同性愛が精神病だとされてい

    フォビアで苦しむのは、フォビアを抱えている当人の側 - *minx* [macska dot org in exile]
    dadako
    dadako 2008/02/04
    内面よりも現象を変えることが先、というのはなんでも同じか。
  • トンデモ保守メディアとその信者はどの国も同じ、という例 - *minx* [macska dot org in exile]

    以前エントリ「クォリティーフェミニズムってなんだよ」でブログ「苺畑より」に出てきた間違いを軽く指摘したけど、その苺畑カカシさんから(間違いは認めつつ)反応をいただいた。 幸いなことに私の間違いを親切に指摘して下さった*minx* [macska dot org in exile]というブログがある。このブログ経営者のmasckaさんという人は、そのブログの内容を読む限り、オレゴン州のポートランド在住で、女性学(特に性に関する)専門の教授らしい。 http://biglizards.net/strawberryblog/archives/2008/01/post_622.html いや、過去に非常勤講師をやっていただけで、「教授」とは地位も給料も全然違いますが。 しかしアメリカフェミニストを見慣れているカカシからみるとmasckaさんは典型的なアメリカの左翼系(多分共産主義者)レズビアンフ

    トンデモ保守メディアとその信者はどの国も同じ、という例 - *minx* [macska dot org in exile]
    dadako
    dadako 2008/01/07
    久しぶりにレズビアンフェミニズムって言葉を見た。しかしほんとに「左翼」ってレッテルつけんの好きだね。今時(略
  • 小谷野敦さんによる卑怯な顕名批判 コメント欄 - *minx* [macska dot org in exile]

    わたしの友人でもあるブロガー・荻上チキさんの実名を小谷野敦さんがブログで暴露した。というか実名そのものを暴露したわけではないけれども、少し調べものの上手な人が調べればすぐに分かる程度のヒントを書いた結果、すぐに匿名掲示板や他のブログで実名が書かれる事態になった。 九月にここで、ちくま新書が出たら荻上チキの実名を明かす、と書いたら、ほどなくチキから、やめてほしいという懇願メールが来た。会社で仕事をしているので、顧客などに知れるとまずい、というのだ。 (中略) しかし、それから三ヶ月たって、やはり、東大の院修了という身分を明かし、なおかつ変名というのは、卑怯だという念が消えない。それでチキにまたメールして訊ねたが、やはり困るという。そして私が実名を明かしたらそれは卑怯だという。私はそうは思わない。 そこで、ちょっとだけ明かすことにする。指導教員は「天皇在位十周年」の人である。姓は「お」で始まり

    小谷野敦さんによる卑怯な顕名批判 コメント欄 - *minx* [macska dot org in exile]
    dadako
    dadako 2007/12/20
  • セクシュアルハラスメントの動機は性的興味ではない、という話 - *minx* [macska dot org in exile]

    The Freakonomics blog 及び Psychology and Crime News 経由で Journal of Applied Psychology に掲載されたトロント大学の Jennifer L. Berdahl による論文「The Sexual Harassment of Uppity Women」(PDF) を発見。セクシュアルハラスメントについての二つの対立する仮説を挙げたうえで、一定の検証をしている。 二つの仮説の一つ目は、セクハラは性的興味によって動機付けられており、従ってより理想の女性像に近い女性が対象として選ばれるというものであり、もう一つはセクハラはジェンダー秩序を保つことに動機付けられており、よって社会的に期待される女性像を逸脱する女性が対象とされるというもの。結論から言うと、Berdahl の研究は後者の仮説を支持する内容となっている。 研究は三

    セクシュアルハラスメントの動機は性的興味ではない、という話 - *minx* [macska dot org in exile]
    dadako
    dadako 2007/11/15
    どうりでわたしやあの子がセクハラ受けるわけだよ
  • 「集団分極化」と「サイバーカスケード」 - *minx* [macska dot org in exile]

    家にサンスティーンの『Republic.com 2.0』に批判的な感想を書いたあとで、そういえばサンスティーンが日ではどういう扱いをされているのかなぁと思ってちょっと見たところ、疑問に感じたこと。『Republic.com』(『インターネットは民主主義の敵か?』)の中心的なコンセプトとなっている「集団分極化」「サイバーカスケード」という言葉の理解がなんだかおかしい。 例えば、これ。 サイバーカスケード (cyber cascade) は、インターネット上における現象のこと。集団分極化 (group polarization) ともいう。アメリカの憲法学者キャス・サンスティーンが提唱した。 Wikipedia: サイバーカスケード この記事、ised@glocom (情報社会の倫理と設計についての学際的研究) のキーワード集にある記述と酷似しているのだけれど、どちらが元でどちらがコピーな

    「集団分極化」と「サイバーカスケード」 - *minx* [macska dot org in exile]
    dadako
    dadako 2007/09/24
  • *minx* [macska dot org in exile] - 「女性も男性のように昇給や昇進を要求すべきだ」という指摘の罠

    見逃していたけど、数日前の Washington Post に「Salary, Gender and the Social Cost of Haggling」(07/30/2007) という記事が。男女の賃金差の原因の一つとして最近よく聞く「女性より男性の方が積極的に昇給や昇進を要求するから」という仮説について、カーネギーメロン大学の経済学者 Linda C. Babcock らがいくつかの検証をした。記事によれば、女性労働者は男性労働者より平均で23%低い賃金を受け取っており、学歴や経験が同等の男女だけを取り出して比べても女性の賃金は11%も低いという。 Babcock らはまず、「3ドルから10ドルまでの間の」謝礼を約束したうえで男女の被験者に簡単なゲームをしてもらい、そのあとで「謝礼は3ドルでいい?」と聞いたところ、より多くの謝礼を要求する割合は男性が女性の8倍も多かった。次に、謝礼

    *minx* [macska dot org in exile] - 「女性も男性のように昇給や昇進を要求すべきだ」という指摘の罠
    dadako
    dadako 2007/08/06
  • 1