貧血と「立ちくらみ」は同じではない薬局で患者さんの話を伺っていると、「貧血」として訴えられる症状が、典型的な「鉄欠乏性貧血」とは少し違うことに気付きます。 立ち上がる際の「めまい感」(立ちくらみ)のことを、「貧血」と言っている方が少なくないようです。 確かに、立ちくらみや、朝礼などで立っていられなくなり失神してしまうことを「脳貧血」あるいは「貧血」と言ったりしますものね。 薬剤師など医療者が「立ちくらみ」で最初にイメージするのは、「鉄欠乏性貧血」ではなく、一過性の「脳の血流低下」です。 患者さんへの質問を重ね、市販薬で対応できる症状か、生活面に関する助言が必要か、あるいは病院受診を勧めるべきかを考えます。 漫画で紹介した「起立性低血圧」とは漫画で紹介した「起立性低血圧」は、立ちくらみを引き起こす要因の一つです。 気温が低い季節に「立ちくらみ」をあまり経験しておらず、元々痩せ型で最近は食欲が