コーチ育成のプロ・中竹竜二さんと一緒に、ビジネスの世界で今求められている新しいリーダー論を探る連載。経営不振に陥っていたメガネスーパーに、投資ファンドが社長に選んだのが星﨑尚彦さんでした。現場に入り社員の意識改革に着手、わずか3年で黒字化を達成。その後も順調に業績を伸ばし続けている。星﨑さんのマネジメント手法は一見強烈なリーダーシップ型。だが、実態はどうだったのでしょう。前篇ではメガネスーパー再生物語のポイントをお伺いします。 ~この記事でわかること~ 再建を引き受けた星﨑社長がまず最初に行ったこととは? 指示待ちになっていた社員を変えるため言い続けたこととは? ダメな会社に共通する「5つのポイント」とは? 中竹竜二さん(以下中竹) :スポーツの世界では、 「日本人は“負け癖”がついていることに自覚がない」 と言われることがあります。選手たちはまじめに練習に取り組んでいるし、選手たちにはテ