地震の影響で電車の運転が見合わせとなり、JR品川駅前でタクシーを待つ人たち=東京都港区で2021年10月7日午後11時37分、宮武祐希撮影 7日夜に首都圏を襲った最大震度5強の地震では、大勢の通勤客らが帰途を阻まれた。2011年の東日本大震災の際にも課題となった帰宅困難者。今回の地震を機に、識者からは「改めてリスクを検討すべきだ」との指摘も出ている。 地震が発生した7日午後10時41分以降、首都圏のJR、地下鉄など各線で一時運行がストップし、大勢の帰宅困難者が出た。JR品川駅では地震の影響で停電が発生し、8日午前0時半ごろに復旧するまで、真っ暗の改札前は大勢の利用客であふれた。 地震で電車内に閉じ込められる乗客もいた。埼玉県八潮市の女性会社員(29)はJR高崎線の列車に乗車中に地震に遭遇。列車は浦和と赤羽駅の間で安全確認のため停車した。約1時間10分後の午前0時前に運転を再開したが、最寄り