県教育委員会と藤沢市教育委員会が、同市立小学校に勤める50歳代の男性教諭を、強制わいせつの疑いで刑事告発したことが8日、分かった。県警は同日、告発状を受理した。教委が現職教諭を告発するのは異例。 関係者などによると、告発容疑は、2011年4〜9月の間に、担任を務めていたクラスの女子児童に対し、下半身を触るなどのわいせつな行為をした、としている。 同市教委は、11年9月下旬、保護者の相談や同小校長などの報告で状況を把握。調査の上、12年10月に県教委へ報告していた。 県教委などによると、男性教諭はわいせつな行為などについて全面否認している。このため、人事権を持つ県教委は事実の認定ができず、懲戒処分を見送ってきた。しかし、事実関係をはっきりさせる必要があるとして、刑事告発に向けた手続きを進めていた。 ◆児童証言も全面否認 強制わいせつの疑いで刑事告発された藤沢市立小の男性教諭の言動