近年、患者数が激増している「梅毒」。国内患者数は、長い期間1000人以下だったが、2013年以降に急増、2018年は7000人を超えるまでになっている。 「戦後、特効薬の『ペニシリン』で患者は激減。ほぼ出ない “幽霊病” といわれていました」 そう解説するのは、性感染症に詳しい、尾上泰彦医師(プライベートケアクリニック東京院長)。“幽霊病” が、いまなぜ急増? 「梅毒の感染経路の大半は、性的接触です。増加原因は諸説あり、ひとつが外国人旅行者の増加。でも、国立感染症研究所のゲノム解析によれば、関連性は薄いとされています。 マッチングアプリの影響とする説もありますが、プライバシーに関わるため疫学的調査のしようがなく、断定はできません」(尾上医師) そんななか、梅毒患者の爆発的増加で注目を集めるのが、岡山県だ。2013年まで年間数人だった患者数が、2017年には172人に増加。2018年に160
2018年(平30)3月、スポーツ庁は「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を発表した。以来、全国の公立中学校で部活の週休2日制は着実に浸透している。単純計算では練習時間の減少する中、新しい取り組みで、充実した部活動を組み立てているのが、軟式野球のカリスマ監督で、宮城・松島町立松島中の猿橋善宏教諭(58)だ。18日、兵庫・神戸市教育会館大ホールで「これからの部活動のあり方を考える会」と銘打った講演会を開催する同教諭に「部活動とは」を聞いた。 野球経験はない。それでも、30年を超える教員生活で、監督として全国中学校軟式野球大会(全中)に幾度も出場し、2005年には準優勝に導いてる。 かつては猛練習で一日中グラウンドに立って指導していた。ただ、今は違う。ガイドラインの指針もあり、朝練を廃止した。オフシーズンは土日の一方はオフ。月、火は2連休。つまり週休3日の野球部だ。松島の日没は早
久々に低学年のTRを見た。ミニゲームでゴール前の攻防が熱く繰り広げられている中、後ろの方でなにやら取っ組み合いが起きている。 「あぁ、いつものAくんね。」 心の中でそう呟きながら駆け寄った。 Aくんはだいたい対人トラブルを起こす。学校でもあまり評判が良くないらしく、TRをしていても2日に1回はなにかしらの喧嘩やトラブルで大人に怒られては、輪から退場させられて、本人も戻ってくることはなかった。 こういう時、まず自分はどちらかに肩入れせずに事実だけを聴きとるようにしている。「ムカついた」とか「あいつが悪い」みたいな言葉はいらない。"何が起きたか"だけをAとBに徹底的に聞く。徐々に冷静になったBくんから口を開きはじめた。 俺が見たのはAがBに掴みかかって蹴っている場面だったが、どうやら話を聞いているとAは最初Bが口走ったチーム分けの認識が間違ってることを指摘したらしい。それを間違ってる間違ってな
幼い頃に慣れ親しんだ絵本や児童書が、イメージと異なる新しい絵柄の表紙で書店に並んでいるのを見て、違和感を覚えた――。そんな経験をしたことはないだろうか。 特に最近は“萌え絵”と呼ばれるタッチのイラストが使われた作品が増えたことから、「児童書の表紙にふさわしくない」「感受性や想像力が養われなくなりそう」などと、ネット上で物議を醸しているようだ。そこで今回、児童文学評論家の赤木かん子氏に、絵本や児童書の“萌え絵化”の是非について見解を伺った。 本に美しさを求めるのは日本の国民性 日本のアニメやゲームなどに使用されることが多い“萌え絵”。その詳細な定義は定まっていないが、「特徴的な大きな目」「等身が低い」「髪色がカラフル」「アニメ調の雰囲気」といったタッチの人物画を指すケースが多い。見る者に“萌え”を感じさせるとしてその名がついたこともあり、性的なイメージを連想する人も少なくないだろう。そんな萌
20日放送の『サンデージャポン』(TBS系)で、太田光がいじめについて独自の見解を示し、物議を醸している。 ■太田光が持論番組では兵庫県神戸市の小学校で、複数の教諭が1人をターゲットに陰湿ないじめを行っていたことを取り上げる。それについて主犯格の女性教諭が「かわいがっていた」と弁明している様子を紹介した。 これについて藤田ニコルやテリー伊藤が不快感を見せるなか、太田光は「意外と本音なんじゃないか。遊びという認識を持っていたのでは」と指摘。出演者から「イジリということですか?」と聞かれると 「イジリというか、いじめとイジリも何も一緒なんだよね。お笑いといじめも同じなんですよ実は。だけど、それを面白いと思うかどうか。相手がされてるほうが楽しんでるかどうかによって違うだけで、本質的には変わんないですから」 と指摘する。 関連記事:加藤浩次、いじめ被害者の苦悩に持論 熱い思いに共感の声が相次ぐ ■
ワールドカップと言えば、目下日本で開催中のラグビーにスポットがあたりますが、バレーボールのワールドカップ(W杯)も先日まで日本で開催され、盛り上がりを見せました。日本女子は5位と健闘。男子もロシアを10年ぶりに撃破するなど、メダルには届かなかったものの4位と熱い戦いを繰り広げました。 元全日本選手として活躍した益子直美さんは、バレーボールの育成を真剣に考えるOGのひとりです。毎年1月に福岡県宗像市で自身の名を冠した「益子直美カップ小学生バレーボール大会」が開催され、来年の1月で6回を数えます。 この大会、実はちょっと変わった「決めごと」があるのです。それは、「監督は絶対に怒らない」というもの。 どうしてその「決めごと」を作ったのか伺いました。 (取材・文:島沢優子) 益子直美カップは怒られないので、「いつもより思い切ってプレーできる」という子どもたちの声も ■「ああ、やっぱりね」 怒ること
神戸市須磨区の市立東須磨小学校の20代男性教員が、同僚の先輩教員4人に暴行や暴言などのいじめ行為を昨年から継続的に受けていたことが3日、関係者への取材で分かった。加害側の教員たちは男性教員を羽交い締めにして激辛カレーを目にこすりつけるなどしたほか、男性教員の車を傷つけ、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で第三者にわいせつな文言を無理やり送らせるなどしていたという。(佐藤健介) 【写真】人事写真に「死ね」の文字 警察が配布 男性教員は精神的に不安定になり、今年9月から休暇による療養を余儀なくされている。担任していたクラスには急きょ臨時講師が配置されている。 関係者によると、加害側の教員は30~40代の男性3人、女性1人。LINEで別の女性教員らに性的なメッセージを送るよう強要。男性教員の車の上に乗ったり、その車内に飲み物をわざとこぼしたりした。 また、コピー用紙の芯で尻をたたいて腫れさせ、
集団左遷、雇い止め、そして…… 山梨学院大学が、上層部によるモラルの崩壊に揺れている。労働基準監督署から指導と是正勧告を受けたにもかかわらず、違法な定年切り下げを改めないことをはじめ、非常勤講師の雇い止めや、一部の運動部に所属する学生に不正に単位を与えた問題などを前回伝えた(『山梨学院大学で異常事態…「非常勤講師切り捨て」とモラルの崩壊』)。 取材を進めてみると、山梨学院大学で起きていることはこれだけではなかった。2018年4月に父親の跡を継ぐ形で着任した理事長兼学長が、大学に関連する複数の事業を、妻が経営する会社に発注していることがわかった。 さらには気に入らない職員を「集団左遷」し、20人を超える非常勤講師を雇い止めするなど、理事長兼学長による大学の私物化が急速に進んでいるという情報が、筆者に次々と寄せられている。 この異常事態に、8月末には労働組合の「山梨学院ユニオン」が結成された。
今秋の運動会・体育大会で組み体操を行う神戸市立小中学校92校のうち14校で練習中に、児童や生徒が病院を受診する事故が起き、3人が骨折、3人が脱臼や捻挫をしていたことが10日分かった。市教育委員会は9日に実施校の数などを発表したが、練習中のけがは明かしていなかった。久元喜造市長が9日夕、事故の報告を受けたとツイッターに記し「(市教委は)何を対応していたのか?」と批判。10日になって市教委がけがについて公表した。 組み体操を巡っては8月、久元市長が危険な場合の実施見合わせを市教委に要請。市教委は「練習を始めている」などとして中止にせず、安全と判断した場合のみ行うよう各校に指示した。 市教委によると、9日までに14人の児童・生徒が受診。最も重いけがは左手首を骨折した中学3年の男子生徒で全治1カ月という。再発防止策を指導するが、「組み体操の取りやめは聞いていない」としている。 久元市長は9日にツイ
岐阜県高山市の中学校で剣道部の顧問を務める男性教諭が、部活動の指導中、男子生徒に鼓膜を傷つけるけがを負わせたものの校長に報告せず、別の日の指導では「もう片方の耳を聞こえなくするぞ」といった暴言を浴びせていたことが分かりました。 4月から5月にかけては同じ生徒に「もう片方の耳を聞こえなくするぞ」といった暴言を浴びせていたということです。 また、男性教諭はほかの生徒にも「あほ」や「ばか」といった発言をしていたということです。 教諭は生徒や保護者に謝罪し、調査に対し「励ますつもりの発言だった。けがについては保護者が『練習中のことだから』と言っていたので、報告の必要はないと判断した」と話しているということです。 高山市教育委員会は「体罰には当たらないものの、行き過ぎた指導があった」として、教諭と校長を口頭で厳重注意しました。
「下着の色指定は変わらず、結果は出なかったけれど、学校に言って良かった」とうなずき合う女子生徒=兵庫県内 下着は色やデザインまで指定。髪の色が生まれつき黒以外なら「地毛証明書」が必要…。そんな不可解な「ブラック校則」を疑問視する声が高まっている-という記事を掲載(7月2日付朝刊)したところ、無料通信アプリLINE(ライン)を使った神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」やメールなどで続々と意見が寄せられた。多くは「うちの学校にも理不尽な校則がある」という内容で、中には果敢に見直しに挑んだ女子高校生もいた。(鈴木久仁子) 兵庫県内の高校に通う女子生徒は「制服の下に着るタンクトップやキャミソールの色が白かベージュと決まっている。生地が薄い夏服や体操服はその下のブラが透けて見えるので、すごく嫌」とメールで訴えた。匿名を条件に、その生徒と友人の2人を取材した。 2人によると「黒か色の濃いものにして隠
ある小学校で起きたいじめ。先生は両者を一緒に呼んで、「仲直りの会」というものを開いたそうです。いじめを受けた子どもは自分の意見を言えなかったのに、最後に先生が求めたのは、両者の『握手』でした。子どもはその後、学校に通えなくなりました。(社会部記者 勝又千重子) この話を聞いたのは、去年、仙台市で起きた母子の心中事件を取材した時です。母親が小学2年生の娘を連れて命を絶ったきっかけは娘に対するいじめでした。学校や教育委員会に、何度も対応を求めても解決せず、保護者など周囲からも孤立を感じた末に選んだ死でした。 あまりにやるせない事件。「真相は何だったのか」と取材していると、母親が生前、170枚もの手記を残していたことを知りました。 そこには、娘が登校中に棒でたたかれそうになったり、無視されたりしたといういじめの詳細、さらに学校側や教育委員会とのやり取りが克明に記されていましたが、中でもある記述に
大人気アニメ「アンパンマン」は、主人公のアンパンマンが、悪さをするバイキンマンを「アンパンチ」でやっつけますが、この場面を見た乳幼児が「暴力的になる」と心配する親の声がネット上で見られます。アンパンチでバイキンマンをやっつけ、「めでたしめでたし」とする話の流れが、「暴力で物事を解決すること」をよしとする考えを植え付けないかという意見です。逆に「全く影響ない」とする声もあります。 アンパンチがバイキンマンをやっつける描写など、子ども向け番組の「暴力シーン」は、乳幼児に何らかの悪影響を与えるのでしょうか。メディアの暴力描写が子どもに与える影響に詳しい、創価大学文学部の渋谷明子教授に聞きました。 Q.そもそも、乳幼児がテレビ描写から受ける影響は大きいのでしょうか。具体的にどのような影響がありますか。 渋谷さん「乳幼児はテレビに限らず、見たものを模倣し学習していきます。お父さんやお母さんの言葉・行
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