現在のリバープレート(リーベル)は、アルゼンチンという国によく似ていると指摘する人が多い。多様性のある気候、広大な領土、適度な人口、肥沃な土地――基本的に、すべてにおいて発展する可能性を秘めているのに、継続的に混乱から逃れられない――そんなお国柄に。 リーベルは長きにわたり、南米屈指の強豪チームとして君臨していた。だが、才能溢れる選手たちは母国で活躍した後、ヨーロッパのビッグクラブに次々と引き抜かれ、近年は中位から下位に低迷することも珍しくなくなった。2008−09年の前期リーグでは、名門のクラブ史上初の最下位となったほどだ。 アルゼンチンのプリメーラ・ディビシオン(1部リーグ)では、過去3年間(1シーズンは前期・後期と2期に分かれるため6期分)の成績の平均値(総勝ち点を総試合数で割った値)を算出し、それを元に新シーズンの顔ぶれが決まる。20チーム中、下位2チームは自動降格、17位と1