三塁方向にノックを打とうと、野手に声をかけているときに突然、倒れたという。すぐさま両軍の選手、コーチらが木村コーチのもとに駆けより体を揺するなどしたが、同コーチは反応せず。仰向けの状態のまま全く動くことができなかった。 広島のチームトレーナーの手によってAED(自動体外式除細動器)がグラウンドに運び出され、その場で心臓マッサージなどの応急処置を受けた後、球場に到着した救急隊の担架で広島市内の病院に搬送された。 巨人の球団広報は試合開始直前の段階で「症状などの詳細はわからない」とし、バックネット裏で一部始終を見ていた40代男性は「ボールが体に当たったわけではなかった。突然、倒れたんです。前のめりになって、ひざから崩れるように」と証言した。 巨人の選手らは木村コーチが担架で運ばれる様子を心配そうな表情で見つめ、しばらく三塁ベンチ前で立ちつくすしかなかった。その後、全員がいったんベンチ裏に引き揚