基本操作を理解すればフォトグラファーでも簡単に映像を作れる FCP Xは基本操作を大きく変えた。異なるバージョンでもインターフェイスの一貫性、継承性を重視するプロアプリにおいては、異例とも言えるほどの大きな変更だ。FCP 7から変わったという意味だけでなく、従来のプロ用ノンリニア編集ソフトの基本操作からかなり逸脱した感がある。 FCP Xの操作はシンプルだ。映像を選ぶのもつなぐのも、マウス(あるいはトラックパッド)で直接映像クリップを触って感覚的に動かすイメージ。タイムコードをテンキーで叩き、IN、OUT点を打ちながら自在に操る従来型に慣れた目からすると、まだるっこしく、精緻さに欠けるように映る。 それではFCP Xは本格的な編集に向かないのか? 実際の作業の流れに沿って検証してみよう。 モデル:NICOLE (馬琴 & ぐり子) イベントライブラリに動画を読み込む メモリカードやHDDか
いつでも後戻りができる「非破壊型」の思想を導入 前述のように従来のプロ用編集ソフトは、キーボードベースでタイムコードを叩き、スピーディに制御し、アプリはそのユーザー操作にどれだけ瞬時にレスポンスするか、が重要だった。だが、それはある意味、ディレクターの意図を瞬時に編集ソフトに伝え、映像という形にするオペレーション的観点からの機能でもあった。 FCP Xの編集スタイルはキーボードを使わない。いや、使っても可能だが、マウスやトラックパッドと言った「指先の延長」に最適化されている。 それはクリップの範囲選択から始まる。これまでなら、候補クリップを選択、ダブルクリックでビューアにロード、マウスもしくはキーボードで再生。IN、OUT点ボタンを押して使用範囲を決定、シーケンスのIN点を設定してから上書きあるいは挿入編集、というプロセスだったが、FCP Xでは候補クリップを指先でなぞるように動かすと、そ
DaVinci ResolveやPhotoshopで色調整するには 最近映像業界で注目されているのが、Blackmagic Design社のDaVinci Resolveである。映画やCMのカラーコレクションでは代名詞のDaVinciは、去年からMacで起動できる単独のアプリケーションになった。さらに無償のLite版が登場したので、どんなツールなのかを代表的な機能を使って確認してみよう。 Resolveでは撮影後に素材全てを取り込んで、カラーコレクションを加えてからレンダリングにより別ファイルを作成することが多い。この時の書き出しコーデックをProResにしておくことで、FCP Xと連携するのに都合のいいワークフローが構築できる。最新のFCP X 10.0.1では、XMLを使ってタイムラインのやり取りができるようになっている。 取り込んだクリップはすべて画面中央のタイムラインに配置され、カ
映像表現で重要な「色」と「光」を思い通りコントロールするには 素材クリップをタイムラインに配置して編集が一段落したら、次に行なう行程が色調整だ。仮に撮影時の色調整に自信があったとしても、編集後のタイムラインを見渡すと、その自信もどこかに飛んでしまうかもしれない。なぜなら、タイムラインに並んだクリップの流れには、演出というスパイスが加わるため、撮影時には予想していなかった方向性に進化することがあるためだ。カットの順番が変わるだけで、同じショットでも印象が変化するものだ。 タイムラインのクリップを選択し、Command + 6のショートカットを実行することで、ビューア右側にカラーボードの操作パネルが現れる。見慣れないインターフェイスかもしれないが、理屈を知っていれば恐れることはない。調整を実行する前に、まずは右下のポップアップからFCP Xが用意したプリセットを確認してみるといい。FCP Xで
発表その1 プレゼンテーション Final Cut Pro Xが発表されました。今回はFinal Cut Proの紹介のみでしたが、新機能が最高すぎます。ちなみにColorとSoundtrackProが統合されたようです。MotionやCompressorはまた後日にアナウンス。そして驚きの299ドルという価格設定は安すぎます。 映像が長いので個人的に気になった点の簡単なまとめ New Interface 05:21~ 全体的に色が渋くなりました。嬉しい変更です。 Magnetic Timeline 19:03~ 今までは後から編集し直すとき映像と音の連携がよくありませんでした。この機能により、映像と音の連携が強化され後から編集したくなっても前後の関係を考慮しつつ移動が可能になりました。音が上書きされることもなくスライドしてくれます。 Compound Clips 19:56~ これ
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