感染症の流行をきっかけに活動休止してしまったバンドのことを、脈絡もなく思い出した。アカウントを覗きに行ったら、CDを購入したというファンのつぶやきを引用した半年前の投稿が最後だった。知る人ぞ知るという感じのバンドだから、同じものを好きというだけで妙な親近感が湧く。それでそのファンのアカウントに飛んでみたら、数時間前に「久しぶりにエノコログサを振りながら歩いていますご機嫌です」とつぶやいていて、いい具合に力の抜けた言葉選びにしびれてしまった。短歌になっているのは意図的だろうか。こういう生活の匂いをまとった詩歌のことがほんとうに好きだ。最近めっきり短歌集も読んでいない。読みたい詩集も、短歌集もたくさんある。 // 念願かなって、とうとう体に墨を彫りこんだ。五年近く前からずっとやると言い続けて、ようやくだ。ルーズリーフに描いていった下手くそなラフイメージを見せて、いくつか問いにこたえただけで、担