Modern Times - モダンタイムス モダンタイムズは、データの民主化で日本らしいDXを実現するためのメディアです。
東大含む(いわゆる)旧帝大合格者のうち、東京圏出身者の割合が近年顕著に増えている――。3日付の毎日新聞朝刊が、長年『サンデー毎日』が収集してきたデータをもとに、こんな分析結果を報じた。本人が選択しえない「生まれ」による教育格差は、いまどんな状況にあるのか。出身地域の多様性が下がったキャンパスは、学生たちにどんな影響を与えるのか。『教育格差』(ちくま新書)の著書がある龍谷大学社会学部の松岡亮二・准教授が、3回にわたり、毎日新聞が報じたデータを独自分析した上で詳しく解説する。 #3/全3回 <前編>東大合格、増える東京圏出身者 北大・東北大では地元合格を押し下げ…進む「地域格差」は社会に何をもたらすか <中編>親非大卒枠、地方出身枠、女子枠…大学入試のアファーマティブ・アクション、拡充でも公平性達成は程遠いワケ ◎毎日新聞特集ページ「受験格差」 (松岡 亮二:龍谷大学社会学部 准教授) 都道府
男性・女性の違いを説明する際に「男性脳・女性脳」という表現が使われることがあります。「男性脳・女性脳」は科学的な根拠に基づく概念なのか、単純化された言説はなぜ問題なのか、認知神経科学者の四本裕子教授(総合文化研究科)に聞きました。 多次元的なヒトの脳 ── 「男性脳・女性脳」という概念に科学的根拠はあるのでしょうか? 「男性脳・女性脳」の概念は、性別による脳の違いについて言及したものですが、そもそも「性」とは非常に多元的な概念です。社会的・文化的に定義される「性」(ジェンダー)が多様であるように、生物学的に定義される「性」(セックス)も複雑です。生物学的に定義される「性」には、遺伝的な染色体で決まる「性」、精巣や卵巣で決まるホルモンの分泌と関係する「性」、セクシュアル・フェノタイプと呼ばれる表現型の「性」などがあり、人によってはそれらが必ずしも全て一致するとは限りません。一方で、男性・女性
アメリカでは、Z世代の女性たちが「ブッククラブ(読書会)」を復活させた。 ブッククラブの組織を支援するBookclubsのデータは、自分たちのブッククラブを立ち上げる若い女性が増えていることを示している。 ただ、このトレンドの背景には、人とのつながりに対する根強い憧れがある。 ここ数カ月だけでも、Z世代の女性たちはありそうでなかったものを自分たちのイメージで再構築している。 オルタナティヴ・メタルバンドのKORNは「ガーリーポップ」と呼ばれるようになり、歴史的に男性優位のスポーツだったF1は正式に女子のためのアドレナリン全開の趣味となった。そして今、ブッククラブが脚光を浴びている。 モデルのカイア・ガーバーからケンダル・ジェンナーまで、今をときめく女性有名人は皆、自分のブッククラブを持っている。TikTokには「イケてる女子のためのお薦め本」があふれ、若い女性たちはブッククラブを立ち上げた
玉手 でも、実際に学生たちに話を聞いてみると、彼ら彼女らは、なかなか前向きに物事に取り組めなかったといいます。時間はたっぷりあって、ネット上に情報もたくさんある。でもレポートを書く気になれない。授業動画も頭にはいってこない。とはいえサボって他の何かをしたいというわけでもない。なんとなく力のでない日々を過ごしていた、と。 なぜそうなってしまったのか、いろいろ説明はできると思うのですが、一つには、学生たちが「自尊心を欠いた状態に陥っていたから」なのではないかと思うのです。ここで自尊心というのは、元の英語ではセルフリスペクトですから、自分自身を尊敬し信頼する心のありようです。言い換えれば、自分の人生や自分の活動には価値がある、と思えることです。 ひっくり返すと、自尊心を欠くということは、自分の人生や活動には価値があると思えなくなってしまうということです。そういう状況では、頑張る気になれない、とロ
まえがき 目次 凡例 第1章 序論——生と認識の問題 第1節 社会科学認識論という主題 第2節 生と認識の問題 第3節 社会の探究が生まれるところ 本書の構成 第2章 先行研究の検討 第1節 前科学的な生は社会科学の理論構成の基準なのか 第2節 日常と科学の連続性と断絶——科学する生という問題 第3節 シュッツの思考の歩みと社会科学認識論 本章のまとめ 第3章 シュッツ科学論の思想史的位置 第1節 「統一科学」批判から見るシュッツ 第2節 「方法論争」の文脈から見るシュッツ 第3節 生と認識の問題から見るシュッツ 本章のまとめ 第4章 前科学的な生の次元へ——シュッツのベルクソン受容 第1節 前科学的な生 第2節 「生の形式と意味構造」における両極性 第3節 「生の形式と意味構造」はなぜ放棄されたのか——「ベルクソン期」をめぐって 本章のまとめ 第5章 体験からの疎隔としての社会科学——『
社会科学:オンラインでのコミュニケーションに見られる人間行動の基本的パターン 2024年4月18日 Nature 628, 8008 今回、オンラインでの会話は、プラットフォームや話題、時期にかかわらず長く続くほど有害になる傾向があることが報告されている。しかし、興味深いことに、有害な言葉遣いは会話への参加を妨げるわけではなかった。
私はマゾヒストであり、この男性から完全に支配されることを望んでいます、と主張する女性がいたとする。私はサディストであり、この女性を縛り、鞭打つことを「愛情行為」として実践しています、と主張する男性がいたとする。これらの行為には同意があるとしよう。これらは、いわゆる「SM」と呼ばれる実践に当てはまる。 対等な成人同士による、同意の上の行為については、それがたとえ一般的な社会通念に沿わないものであっても尊重されるべき、という考えは、現在それなりに支持を得ている。しかしそうはいっても、支配や暴力行為に対する同意については、なんとなく不安を覚えることが多いはずだ。 そもそもその同意は本当に本人の意思なのか。男性のほうがかなり年上で社会的地位もある場合、女性の同意は信じられるのか。そもそもどのような関係が真に対等な関係と言えるのか。本人の気づかないうちに、誘導されているのではないか。そもそも、なぜ支
早稲田大学の2020年度春学期の授業は、新型コロナウイルス感染症拡大の状況に鑑み、原則オンラインでの実施となっています。授業は5月11日から始まっていますが、これまでとは異なる状況に学生はどう向き合っているのでしょうか? まずは早稲田ウィークリーレポーター(SJC学生スタッフ)の法学部3年・植田将暉さんのレポートをお届けします。1日のスケジュールやリフレッシュ方法、好きな本についても教えてもらいました。 それでも変わらない、ひたすら勉強という生活スタイル 早稲田ウィークリーレポーター(SJC学生スタッフ) 法学部 3年 植田 将暉(うえた・まさき) 5月11日に始まった授業は原則全てオンラインで行われることになりました。私は今学期12コマを履修し、そのうち8コマがオンデマンド、3コマがリアルタイム、そして残り1コマが教材と課題提出による授業です。 オンライン授業がある一日は、大体このような
好きな楽曲やアーティストは年齢を重ねるごとに移ろうものです。しかし、これまでの調査で10代の頃に好きだった楽曲が生涯にわたっての音楽の好みに大きな影響を与えることや、新規に音楽を発見できるのは30歳までということがわかっています。 When Do We Stop Finding New Music? A Statistical Analysis https://www.statsignificant.com/p/when-do-we-stop-finding-new-music データジャーナリストのダニエル・パリス氏によると、さまざまな楽曲や音楽ジャンルを聴き、もっと聴きたいという個人の欲求や能力は「オープンイヤー」と呼ばれるとのこと。これまでの研究で、思春期の若者はより高いレベルのオープンイヤーを示し、多様な音楽ジャンルを探求し、音楽鑑賞に対する意欲が高いことが示されています。 また、
「あなたがいてくれるだけでいい」。 「あなたが」に力点を置けばこの「あなた」の存在がまるごと肯定されているように読めるし、「いてくれるだけで」に力点を置けばそれが誰かに関わらずとにかく誰かがそこに「いる」ことが大切なのだと読めます。いずれにせよ、たんに「いる」だけのことが「くれる/あげる」といった、行為としての価値をもつのは考えてみれば不思議なことです。こうした価値は実際のところ社会のなかでどのように機能しているのでしょうか。あるいは反対に、「いるだけでいい」ということがなおさら「いなくなれない」強制力としてはたらくこともあるかもしれません。 この鼎談では『失踪の社会学——親密性と責任をめぐる試論』(慶應義塾大学出版会、2017年)の著者、中森弘樹と「ひるにおきるさる」世話人の福尾匠・黒嵜想が「いるだけでいいこと/いなくなれないこと」の外側で、親密圏や人間関係のあり方について考えます。(2
よしおが最近読んだ『冒険の書』という本のなかには、経済学者のヨーゼフ・アロイス・シュンペーターの「良質な問いがイノベーションを生む」という言葉が出てきた。問題を問うことによって、行動を起こす。行動を起こすと新しい問題点が出てきて、また問う。この繰り返しで問題が解決していくということ。 よしおは、けいごくんの相談が本当に「良質な問い」だと思ったんだ。「先生が嫌い!」ではなく、「先生とうまくいかない。どうすればいい?」という相談がね。もしかしたらけいごくんの問いから生まれた行動が、「上司とうまくいかない」「親とうまくいかない」というような、世の中の大きな問題を解決するイノベーションを生み出すかもしれない。もうけいごくんはシュンペーターでもあるのかも! ……って、僕は思うんだけど、君はどう思うかな? (構成/濱田ももこ)
北村さんと伊地知さんが医療にアクセスできたのは、パートナーの理解と後押しに加えて、オンライン診療の普及が大きい。北村さんは「オンラインがなかったら(病院に)行かなかったかもしれない」と言う。 コロナ禍でオンライン診療の実施要件が大幅に緩和され、2022年度からは初診からのオンライン診療が恒久的に認められるようになった。それにともない、オンライン診療に対応するクリニックは増えている。 勃起障害やその治療薬については、昔から真偽不明の情報や偽造品の通販サイトが存在していて、男性でも正しい知識を持っているとは限らない。オンライン診療に不安を感じる人もいるだろう。白井医師はこう話す。 「オンライン以外にも、駅前クリニックのような、簡単な問診で薬を出してくれるところもけっこうありますが、少なくとも医師が処方している限り、出しちゃいけない人には出しません。逆にいうと、医師がかかわらないものはあやしいと
岡山大学学生相談室をご利用のみなさまへ 岡山大学学生相談室を利用するにあたって、ご理解、同意いただきたい点をご説明いたします。 疑問やご質問がありましたら、遠慮なく担当のカウンセラーにお尋ねください。 1. プライバシーの保護 相談いただいた内容や個人情報の秘密は厳守されます。本人の同意がない限り、学生相談室外に相談内容や個人的な情報を開示することはありません。ただし、自傷他害の恐れがあり緊急を要すると判断した場合は、例外的に安全配慮のため、関係者間で必要な情報を共有することがあります。 2. 相談の録音等について 相談の録音、録画、撮影は禁止いたします。また、相談内容をネットやSNS上に投稿することや、メール相談の内容を他者に見せることはお止めください。 3. 研究活動 学生相談室では、相談の傾向把握や支援効果の向上を図るための研究活動を行っています。そのため、個人が特定されないよう数値
日本のオンラインストアを表示しています国/地域を変更する国・地域を変更すると、ショッピングカートは空になりますのでご注意ください。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く