『ミュージアム』(巴亮介/講談社) シリアルキラー。連続殺人犯を表す英語であるが、広く一般的には、とりわけ猟奇的かつ残虐な殺人事件に用いられる機会が多い。巴亮介の漫画『ミュージアム』(講談社)に登場する、みずからを“芸術家”と称する通称“カエル男”もそのひとりだ。 同作は、青年誌『週刊ヤングマガジン』で連載されていた全3巻のコミック。雨の日にだけ“私刑”という大義名分の元に犯行を繰り返す、黒い雨合羽にカエルの覆面を被るという謎の人物。凄惨な姿となった被害者が相次ぐ中、事件を追うのは、警視庁捜査一課に所属する沢村久志。仕事ばかりに目を奪われ、妻と息子との別居を突きつけられた沢村は、やがて当事者として事件の“渦”に巻き込まれていく。 11月12日からは小栗旬主演による同作の実写映画が公開。さらに、10月にはその前日談となる『ミュージアム –序章-』がWOWOWほかで配信される。 カエル男の目的