2020年9月16日更新 広東住血線虫(Angiostrongylus cantonensis)とはどんな寄生虫? 成虫はドブネズミやクマネズミなどの肺動脈内(心臓から肺にいく血管)に寄生する体長22~23mmの線虫です。肺動脈内に虫卵を産み、孵化した幼虫(1期幼虫)は外界に出ます。この幼虫が中間宿主(ナメクジ等)に経口的あるいは経皮的に入ると、体内で発育し感染幼虫(3期幼虫)になり、これをネズミが食べると肺動脈内で成虫になります。 ヒトへはどうやって感染するの? 広東住血線虫の3期幼虫を食べることによって感染します。この幼虫は、アフリカマイマイ等の陸産・淡水産の巻貝、ナメクジ、カエル、淡水産のエビ、陸産のカニ等に寄生しています。 3期幼虫は非常に小さく、体長の平均値は0.45 mmです。 ヒトが感染するとどうなるの? 寄生虫がクモ膜下腔などに寄生して、好酸球性髄膜脳炎を起こすことがありま