琉球王国時代に国王が着用したとされる国宝の「玉冠」が、那覇市歴史博物館で3日から一般公開されるのを前に、2日、報道陣に特別に公開されました。 国宝に指定されている「玉冠」は、琉球王国時代に国王が即位などの重要な儀式の際に身につけたとされ、18世紀から19世紀ごろに作られたと見られています。 3日からの一般公開を前に、2日は報道陣に特別に公開されました。 「玉冠」は金や銀、それにサンゴなどで作られた7種類の飾り玉があわせて288個施されているほか、冠についている金のかんざしには、王の権威を表す2頭の竜が精巧に彫り込まれています。 「玉冠」は、戦前までは同じ形のものが複数確認されていましたが、沖縄戦で焼失し、現存するのは今回展示される1点だけだということです。 那覇市歴史博物館の伊集守道主任学芸員は「この時期は多くの観光客も訪れるので県内外の人に見てもらい、琉球王国に思いをはせてほしい」と話し