史上初となるはずだった米朝首脳会談が、開催の決断から80日足らずで頓挫した。トランプ米大統領は、北朝鮮の最近の相次ぐ攻撃的な声明に怒りを隠さず、北朝鮮が豊渓里(プンゲリ)の核実験場を爆破したその日に「中止」を通告した。北朝鮮が対抗措置をとることも考えられ、朝鮮半島をめぐる情勢が危機的な状況に後戻りする可能性がある。 世界が驚いた突然の一通だった。「この手紙をもって、双方にとっては良いことで、世界にとっては不利益ではあるが、シンガポールでの首脳会談は開かれないことをお知らせする」 トランプ氏が「金正恩(キムジョンウン)氏は取引するに値する」と直感で決断した、史上初の米朝首脳会談は決断からわずか80日足らずで崩壊した。 トランプ氏は書簡で「あなた…