餅つき大会で発生した小型球形ウイルスによる食中毒-滋賀県 1997(平成9)年11月17日、滋賀県内のS小学校で全児童66名中20名の欠席者があり、欠席した児童はいずれも嘔吐、腹痛等の胃腸炎症状を呈している旨、管轄保健所に通報があった。疫学調査の結果、欠席者は17日20名、18日21名、19日6名、20日3名であり、ピークは17、18日の2日間と短期間であった。また、児童の家族にも胃腸炎症状を呈する者がおり、これらの児童、家族の多くは11月15日にS小学校主催の3世代交流餅つき大会に参加していたことが明らかとなった。さらに、参加者以外に、持ち帰った餅を食べた家族で胃腸炎症状を呈する者があったことから、この餅を原因とする食中毒事件であると判断した。 餅を食べた人数は、児童66名、教諭13名、児童家族 103名の合計 182名であった。このうち、胃腸炎症状を呈した人数は50名であった。それぞれ