今備えるべき新型コロナウイルス対策は何か 日米英3カ国の専門医資格を持つ矢野晴美医師に聞く 岩崎賢一 朝日新聞社 メディアデザインセンター エディター兼プランナー 新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大。世界保健機関(WHO)がついに緊急事態を宣言、日本政府が「水際対策」を強化するなど、様々な動きが出ています。そんな中、中国や日本で、すでに無症状の感染者が見つかるなど、新しいフェーズに入っていると見る感染対策の専門家もいます。ドラッグストアでマスクが売り切れになるニュースが流れていますが、私たちは今、感染症の情報をどのように理解し、どう備えた方がいいのでしょうか。東京でもオーバーシュート、ロックダウンの可能性も危惧されます。 情報の洪水にどう対応するか 厚生労働省がメディア向けにアラートを出し始めたのは、2020年1月6日です。「中華人民共和国湖北省武漢市における原因不明肺炎の発生について