サカナクションが年末のNHK「紅白歌合戦」に初出場すると日刊スポーツが報じ、話題となっている。 サカナクションは、ロック、ポップ、テクノ、エレクトロなどを融合した音楽性が特徴的で、若い音楽ファンを中心に人気を集めている。今年3月にリリースされたアルバム『sakanaction』はオリコンチャート初登場1位を獲得。収録曲の「Aoi」は、本年度NHKサッカーのテーマ曲にも起用された。 ライブでは最新のテクノロジーを投入して映像や音響にも力を入れており、その先端的な表現全体も評価されている一方、広く世の中に受け入れられるバンドとしても認識されている。サカナクションは、一見すると相反するように思える二つの特性をどう両立させ、今のポジションを獲得することができたのだろうか。 その理由を、音楽ライターの柴那典氏は次のように語る。 「そもそもサカナクションは、デビュー時から大衆性のある音楽と先鋭的な表現