はじめは、魅力的なタイトルではあるけれど、この変化の早い業界で2004年に出版されたということで陳腐化しているものと思いあまり気を引かれなかった。 けれど、日本語版への序文で見つけた次の一説を目にし、これは今なお通用すると思った。 過去20年間にわたり、日本は米国に次ぐ世界二番目の規模のソフトウェアを生産し、使ってきた。しかし、多くの部外者にとってみると、日本のソフトウェア・ビジネスは常に謎めいた存在だった。テレビゲームを除くと、外国に輸出される日本のソフトウェア製品はほとんど無きに等しい。日本の法人ユーザーは、高価なカスタム・メイド(特注の)ソフトウェアを購入することになれてしまっている。日本のソフトウェア製造企業が、グローバルな製品を開発しようとしたことはほとんど無かった。彼らは国内顧客への対応に追われるあまり、英語によるインターフェイスを備えた製品を設計しないのである。日本の教育と雇