東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールを冷却するため、防衛省は17日午前9時48分から、陸上自衛隊の大型輸送ヘリコプターで、上空約100メートルから海水を投下した。同日午後7時35分からは、陸・海・空自衛隊が、高圧消防車5台で地上から放水を行った。一方、警視庁は同夜、機動隊の高圧放水車で地上から放水したが、現場の放射線量が高いため、作業をいったん中断した。上空と地上からの大規模な冷却作業がようやく本格化したが、放射線の壁にはばまれ作業は難航が予想される。 陸自霞目(かすみのめ)駐屯地(仙台市)を離陸した2機(各5人が搭乗)の大型輸送ヘリCH47Jは、現場上空を交互に通過しながら2回ずつ計4回、バケット(最大容量7.5トン)にくんだ海水を、計10分間余りにわたって、3号機に向けて投下した。 ヘリは作業後、原発から約20キロ離れた福島県のサッカー練習場「Jヴィレ