2011年7月24日 田中 宇 米財務省が定めた、財政赤字上限の引き上げの期限である8月2日まで、残り時間があと10日間を切った。米国は、法律で政府の財政赤字の累積上限額が決まっており、これまで赤字が増えて上限に達するたびに、議会が法定上限額を引き上げて対応してきた。第二次大戦後、引き上げは100回近く行われてきたが、今回は、昨秋の選挙で米議会下院に大量当選してきた共和党の「茶会派」(小さな政府主義者)の強い反対の結果、5月中旬に上限額(14兆2千億ドル強)に達しても上限が引き上げられなかった。米政府は、財政赤字増ができないまま、8月2日以降、流用できる予備的な資金も枯渇し、完全な金欠(財政難)になると表明している。 (デフォルトに向かう米国) (米国債政治デフォルトの危機) 本日(7月24日)の時点で、8月2日まで10日残っている。まだ議論の時間は十分あるとする日本語の分析記事を見た。こ