インタビューに応じるウクライナのポドリャク大統領府長官顧問=キーウの大統領府で2023年7月21日午後1時2分、金子淳撮影 ロシアの侵攻が続くウクライナのミハイロ・ポドリャク大統領府長官顧問は毎日新聞の21日のインタビューで、全領土を奪還するまで停戦交渉はあり得ないと強調した。ロシアの勝利は「民主主義の敗北」を意味すると訴え、国際社会に一層の支援を呼びかけた。主な一問一答は以下の通り。【キーウ金子淳】 ――反転攻勢の現状は。 ◆大規模攻勢はシナリオ通りに進んでいる。前線は約1800キロにわたり、ロシアが多くの構築物を設置している。防衛線は3層で、多くのざんごうがある。その手前には幅4~16キロの広大な地雷原もある。前線には約30万人のロシア兵が動員されている。ロシアは航空戦術でも優位に立ち、誘導弾や弾道ミサイルで攻撃を続けている。後方のクリミア半島などに多くの倉庫を建て、補給も強固だ。それ