2023年度補正予算案は29日午後、参院本会議で可決、成立する。自見英子万博担当相はこれに先立つ参院予算委員会の締めくくり質疑で、25年大阪・関西万博の整備費上振れ問題に関し「できるだけ早急に全体像を示せるよう、作業を加速したい」と説明した。予算委は質疑後、補正予算案を与党などの賛成多数で可決する。 岸田文雄首相は、使途を公表していない内閣官房報償費(機密費)を巡り、透明性を高めるべきだとの野党の指摘に対し「現状の取り扱いを維持する」と述べた。自見氏は万博の費用を巡り「会場建設費のほか、地域全体が裨益(ひえき)するインフラについて切り分けが可能か調整中だ」と語った。