国連安全保障理事会は29日、中東情勢をめぐる閣僚級の会合を開き、30日に期限を迎えるイスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘休止について、戦闘休止を延長し、永続的な停戦につなげるべきだとの意見が相次いだ。 会合冒頭にグテレス事務総長は、今月24日に始まった戦闘休止について、ハマスにとらわれた人質とその家族、パレスチナ自治区ガザ地区の市民に「希望と人間性のかすかな光」が見えたと言及。この間にガザへの人道支援は強化されたと評価しながらも「ニーズを満たすレベルには不十分」だとし、「真の人道的停戦」が必要と強調した。 議長を務めた中国の王毅共産党政治局員兼外相は「戦闘が再開されれば、地域全体を巻き込む惨事に発展する可能性が高い」と指摘。「包括的かつ永続的な停戦」に向けて安保理として一致した行動をとるべきだとした。会合終了後にアラブ諸国の外相らと共同で記者会見したサウジアラビアのファイサル外相も「戦闘