【ロンドン=角谷志保美】英国で、2016年米大統領選の共和党指名候補争いで首位の不動産王ドナルド・トランプ氏(69)の入国禁止措置を英政府・議会に求める署名が、9日深夜までに約35万を超えた。 署名活動は、スコットランドの活動家が、請願を受け付ける政府・議会のサイト上で8日に始めた。請願文では、トランプ氏がイスラム教徒の米国への入国禁止を主張したことに反発し、「英国はヘイトスピーチ(憎悪表現)を理由に多くの人の入国を拒否してきた」とした上で、トランプ氏にも同じ基準を適用すべきだと主張している。 署名数が10万を超えた場合、英議会は審議するかどうか検討を行う。 また、英PA通信などによると、スコットランド北部のロバート・ゴードン大学は9日、2010年にトランプ氏に授与した名誉経営学博士号の剥奪を発表した。大学の広報担当者は、「発言の数々は、本学の気風や価値観と相いれない」と説明した。トランプ