・音楽好きな脳―人はなぜ音楽に夢中になるのか 認知心理学者、神経科学者であると同時にレコード・プロデューサーとしての異色のキャリアを持つ著者が、音楽を脳はどうとらえているのか、研究成果を一般向けにわかりやすく語る。クラシックだけでなくロックやジャズなどのポップスを研究材料としてしばしば取り上げている。ビートルズやストーンズ、ジミ・ヘンドリクやチャーリー・パーカーが脳にどういう影響を与えるかという本なのだ。 音楽の魅力はどこから来るのか?。それは脳にとっての予測可能性と意外性のバランスであると著者は答えている。 「音楽は、期待を体系的に裏切ることによって私たちの感情に語りかけてくる。このような期待への裏切りは、どの領域──ピッチ、音質、音調曲線、リズム、テンポなど──でも構わないが、必ず起こらなければならない。音楽では、整った音の響きでありながら、その整った構成のどこかに何らかの意外性が必要
速水健朗、円堂都司昭、栗原裕一郎、大山くまお、成松哲の各氏の手になる『バンド臨終図巻』(河出書房新社)がこのたび刊行された。本書は、古今東西、200組におよぶ音楽グループの解散の経緯を、膨大な資料にあたった上でまとめたもの。淡々とした記述の中に、ときおり皮肉な視点があったりとユニークな内容になっている。バンド解散からは一体、どんな人間関係の形が見えてくるのか? 担当編集者S氏にも同席していただき、著者を代表して速水、円堂両氏に話をうかがった。 バンドで語る“組織論” ――『バンド臨終図巻』、楽しく読んだのですが、いわゆる音楽書とはちょっと毛色が違いますね。 速水健朗氏(以下、速水氏)■生粋の音楽ライターではない人間が集まって書いていますしね。僕としては、組織論みたいなことをバンドで語れないかと思って企画したんです。これはまえがきでも書きましたけど、結成の理由はたいしてない……だいたい高校時
轟音ギターと甘いメロディが特徴的な、90年代初頭に誕生した音楽ジャンル、シューゲイザーのガイドブック「シューゲイザー・ディスク・ガイド」が3月5日に発売される。 今もなお多くのアーティストに影響を与え、近年ではポストロックやエレクトロニカ、クラブミュージックとの交流から「ニューゲイザー」と呼ばれる新世代も登場しているシューゲイザー。本著では「シューゲイザーのオリジネイターたち」「シューゲイザーのルーツ」「ジャパニーズ・シューゲイザー」「シューゲイザーの遺伝子」などに分類された500枚を越えるディスクレビューで、このジャンルの過去・現在・未来を見渡せるようにしている。 さらにシューゲイザーの代表的なバンドであるMY BLOODY VALENTINEについて、完全ディスコグラフィーやライブ史、機材の仕組み、轟音の出し方、ビリンダ・ブッチャーが語る名作「Loveless」制作秘話、エンジニアのマ
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