日銀の白川方明総裁は、ことし4月の任期満了を待たず、2人の副総裁の任期が切れる来月19日に総裁を辞職する意向を、安倍総理大臣に伝えたことを明らかにしました。 日銀の白川総裁は、ことし4月8日に5年の任期が終わることになっていました。こうしたなか、白川総裁は、5日に開かれた政府の経済財政諮問会議に出席したあと総理大臣官邸で記者団に対し、「安倍総理大臣に会い、私の総裁としての任期はことし4月8日までだが、副総裁の任期が来月19日までなので、2人の副総裁との新しい体制が、同時にスタートすることが可能となるよう、来月19日付けをもって辞職することを安倍総理大臣に伝えた」と述べ、来月19日に任期が切れる2人の副総裁とともに辞職する意向を明らかにしました。また、白川総裁は、記者団が「辞職は了承されたのか」と質問したのに対し、「安倍総理大臣は私の話をしっかり聞いていた」と述べました。 白川総裁は63歳。