「志村けんの息子です」「岡江久美子の息子です」「プロレスラー木村花の元カレです」などの動画を見かけたことがあるだろうか。もちろんすべて偽物だ。 このような故人の家族や犯罪者などを自称する動画を投稿するYouTuberは、「不謹慎系YouTuber」「炎上系YouTuber」などと呼ばれる。なぜ不謹慎系YouTuberが増えているのか。その背景と理由、若者に対する影響を見ていきたい。 首里城炎上から増えた自称犯人や家族 事件や芸能人などが話題になるたびに、冒頭でご紹介したような不謹慎系YouTuberが登場するようになった。男性がひとり語りで真実や思い出を語るというタイプの動画が多いが、タイトルだけで内容は無関係な動画もある。 不謹慎系動画が生まれたのは最近ではなく、5年以上前からニコニコ動画などでも存在していた。「逆張り系」を芸風とするYouTuberもおり、一定のファンを獲得していた。最