人工多能性幹細胞(iPS細胞)に関わる京都大の米国での3件目の特許が、3月に成立していたことがわかった。今回はiPS細胞からできた心臓や神経といった細胞で薬を開発することなどにも権利が及ぶ。 米国ではこれまで、皮膚などの細胞から山中伸弥教授らの方法でiPS細胞をつくる特許が認められていた。今回は、そのiPS細胞をもとに心臓や神経の細胞に変化させる方法が対象。京大の権利はできた細胞を企業などが買って研究に使う場合にも及ぶ。 iPSからつくった細胞を使って治療薬の候補を探したり、副作用がないか調べたりする研究が世界の製薬企業で盛んだ。こうした活動にも京大の許可が必要になる。ただし、iPS細胞をつくった機関と、それをほかの細胞に変えた機関が違う場合、その細胞を使う研究に権利は及ばない。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、購読手続きが必要です。購読申し込みログインする今なら最大2カ