CMOSマイクロプロセサのダイナミック電力 つまり、CMOS回路は出力がLow→High→Lowというようにスイッチして負荷容量を充放電することで電力を消費する。一方、スイッチしていない場合は、理想的なCMOS回路では電力を消費しない(ただし、現実のCMOS回路ではリーク電流が流れるため、スイッチしない場合にも電力を消費するが、これについては項を改めて説明する)。 負荷容量Cを電源電圧Vまで充電し、さらにそれを放電すると、良く知られているように、CV2fのエネルギーを消費する。ここでfは1秒間の充放電回数である。先にあげた50μmの配線で4個の論理ゲートを駆動する場合、電源電圧が1.2V、f=2.5GHzとすると1秒間の消費エネルギーは9〜14fF×1.2×1.2×2.5GHz=32〜50×10-6(J)となる。 クロック配線は毎サイクルLow→High→Lowと変化するので、この計算で良