16日の衆院予算委員会で安倍晋三政権を「男尊女卑政権」と批判した民進党の山尾志桜里政調会長が発言撤回を拒否した。同日の記者会見で「セクハラをしている人は自分がセクハラをしていることに気づかない現象と非常に似た光景だ。安倍政権の男尊女卑の価値観が根深く染みついていることは大きな問題だ」と強調した。 山尾氏は予算委で保育士の待遇問題について質問。塩崎恭久厚生労働相が「全産業の女性労働者との差が月額4万円程度あることも踏まえて、賃金差がなくなるようさらなる処遇改善を行っていく」と答弁すると、「女性の平均を物差しに出した。大変問題だ」と批判した。 これに対し、安倍首相は「民主党政権時代に処遇改善は行われていない」と指摘。その上で「段階を追って上げていこうということだ。一気に全部やることが簡単なことであれば、なぜ民主党政権時代にやらなかったのか。できなかったのは簡単なことではないからだ」と説明した。