私が仕事をすることは、様々な人に理解と協力を請い、助けていただき、迷惑をかけ、頭を下げ、感謝して頑張ることなのかと思っています。後ろめたさとの戦いでもあります。 一方、仕事を辞めれば、負担と責任と後ろめたさから一気に開放されます。きっと、私が仕事を辞めても誰からも咎められることはないでしょう。むしろ、家族にも病院にも喜ばれるかもしれません。これが、子育て中の常勤女医の現実ではないでしょうか。 仕事柄、医学関係の学術雑誌にはほぼ全て目を通す。 学術論文はさっぱりわからないので読めないが、たまにお医者さんが書くコラムや書評が面白くて読み入ることがある。冒頭の文章は「日本の眼科」という雑誌に掲載されたコラムの中から引用した。 医学界においても、女性のキャリアは課題の1つらしく、このように子育てやキャリアに関するコラムは度々掲載される。テーマが身に迫るものであることもあり、見かける度に読み、共感す