新型コロナウイルスの昨年末からの流行「第6波」で、京都府内の高齢者福祉施設の入所者が感染後、入院できないケースが相次いだ。今夏の「第7波」でも同じ事態が起きている。施設側が入院の必要性を訴えてもかなわず、職員は「感染して苦しむ入所者から助けを求められたが、なすすべがなかった」と悔しがる。施設に留め置かれ、十分な医療にたどり着けないまま死亡する高齢者もいる。見過ごせない問題だ。 8月にクラスター(感染者集団)が起きた府北部の入所型高齢者施設。70代~100歳以上の15人ほどが感染した。心不全や高血圧、認知症など…