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ブックマーク / negadaikon.jp (3)

  • 卒論のためのデジタルコンテンツの利用

    以下は私の演習に所属し、歴史学(日史)で卒論を書こうとしている学生を念頭に置いておりますが、他の分野でも応用は可能だと思います。適宜ご活用いただければ幸いです。 1.まず押さえてもらいたいこと 史料と研究文献の違い 佐々木健一『論文ゼミナール』(2014年、東京大学出版会)で、論文のモラルに関する章で「テクストと参考文献」の区別が述べられている。この区別は「論文を書くうえで最も基礎的なもの」であるとされる。「テクストというのは、研究の対象になる著作や作品のことであり、参考文献とは、それについて既に書かれている先行研究のこと」である。さらに「研究の対象となるテクストと、それについてのひとつの「意見」である参考文献とを区別できない、ということは、書こうとしている論文というものの性質を間違えて考えている恐れが大いにあります」とも述べられている(p.110-111)。 歴史学において、この区別は

    卒論のためのデジタルコンテンツの利用
  • 日本近代史研究の初歩

    大学の演習などの授業で日近代史を学ぶ場合に一通り必要なノウハウについて記します(特に明治史中心に記載します)。 はじめに ハンドブックとして中村隆英, 伊藤隆 編 『近代日研究入門』増補版(東京大学出版会、1983)の「研究の手引き」は一通り知っておくと良いです。 ただし、1990年代以降、研究の基礎となる史料の公開状況は大きく変わりました。インターネットが普及してから色々な検索データベースやデジタルアーカイブが利用可能となったからです。長らく、上記研究入門を更新するような包括的な研究ハンドブックが無かったのですが、松沢裕作・高嶋修一『日近・現代史研究入門』(岩波書店、2022)が出ました。 双方を比較しながら、学問の発展や視点の変化、共通の基盤となっている部分を学んでおくことが重要です。 1.基事項や事件について調べる場合 辞書・事典として、大部ですが国史大辞典編集委員会『国史大

    日本近代史研究の初歩
  • 日本近代史研究のためのリサーチ・ナビ活用法

    以前、個人的に作成し、Researchmapに公開していたものですが、こちらで公開します。 2016年4月1日作成 2023年4月17日更新 国立国会図書館は、リサーチ・ナビというページで、職員が日々の業務の中で蓄積した、特定テーマ(トピック)の調べものに役立つ資料や調べ方のノウハウを提供しています。 http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/ リサーチ・ナビでは、メニューから主題(法律、 経済や人文系、自然科学) ごとに調べ方を検索できますが、そのなかから日の近現代史の研究に活用できそうなものを特にピックアップしました。URLをクリックしてください。 Ⅰ 「調べ方案内」 1.文献探索 日近代史に関するや雑誌記事は、図書館のOPACからキーワード検索で探す方法がありますが、それ以外にも方法があります。以下の「調べ方案内」が参考になります。専門的な論文は、『日歴史』『

    日本近代史研究のためのリサーチ・ナビ活用法
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