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評論家・専修大学教授の武田徹さんが、オススメの新書3冊を紹介します。 問われるメディアの役割市職員トップの年収が500万円からいつのまにか6400万円につり上げられていた——。2010年に米カリフォルニア州の地方都市ベルでそんな仰天の事実が発覚した。メディア論の教科書ではその原因が地元紙の休刊にあり、記者に監視されなくなった市職員が勝手放題をしたのだと説明されている。
日本の大学の最高峰「東京大学」に初めて女子が入学したのは1946年のこと。時代と共に歩んできた「東大卒の女性たち」の生き様に迫ります。第7回は、武蔵大学人文学部英語英米文化学科准教授で、シェイクスピア・舞台芸術史・フェミニズム批評が専門の北村紗衣さん(2006年、教養学部卒業)です。 日頃からツイッターで積極的に発信している北村さんが、呉座勇一・国際日本文化研究センター(日文研)助教から誹謗中傷を受け、メディアで大々的に報じられたこと、「東大男子問題」への受け止めについてもお話を伺いました。/聞き手・秋山千佳(ジャーナリスト) (※この記事の取材日は、前半が2月26日、後半が3月27日です) 北村紗衣さん◆ ◆ ◆ ――北村さんのご著書『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』に、「内なるマギー」という言葉があります。マギーとは、英国史上初の女性首相となった“鉄の女”ことマーガレット・サッチャー。
★前回の記事はこちら。 ※本連載は第27回です。最初から読む方はこちら。 日本学術会議の任命拒否問題が火を噴いて、およそ1ヶ月。いよいよ撤回はむずかしい情勢になりつつある。各種の世論調査では、菅首相の説明不足を指摘しつつも、学術会議のあり方見直しについて首肯する意見が次第に増えつつあるからである(朝日新聞、ANN、毎日新聞、JNNなど)。 なぜそうなったのか。その最大の原因は、学術会議の問題が「反スガ」のネタになってしまったことに求められるだろう。 元来、学問の独立や自由は、イデオロギーの左右と関係がない。左翼政権が、右派の学者を弾圧することもあるからだ。ところが今回は、「#スガやめろ」運動と結びついたことで、政府・与党や保守派が「政権を守れ」と擁護側にまわり、「やっぱり撤回する(ただし辞めない)」という穏当な着地の芽が摘まれてしまったのである。 昨今のこのような左右対立は、玉突きに似てい
★前回の記事はこちら。 ※本連載は第22回です。最初から読む方はこちら。 コロナ禍における図書館の利用制限が、じわじわとジャーナリズムの機動力を損ねている。 日本最大の規模を誇る国立国会図書館の東京本館は、6月より抽選予約制となっており、「この資料をいますぐ確認したい」という使い方ができない。コピーを取り寄せられる遠隔複写サービスも、注文が集中しているようで、かなりの時間を要する状態だ。 大規模なところでは、都立図書館もほぼ同様。各大学の付属図書館も、多くの場合、キャンパスへの入構制限などで利用がむずかしい。 その結果、さまざまな記事の出稿に影響が出はじめている。たとえば、最近話題となった「1945ひろしまタイムライン」。NHKの運営するツイッターのアカウントで、朝鮮半島出身者への差別的な表現があったのではないかと問題になった件だが、図書館が開いていれば、さまざまな資料を踏まえながら、「当
★前回の記事はこちら。 ※本連載は第14回です。最初から読む方はこちら。 「あのタワマンは節電に協力せず、電気を浪費している。どうにかしろ」。東日本大震災のあとにも、そんな「自粛警察」が猖獗を極めていたことを憶えているだろうか。まだ10年もたってない最近のことだ。 筆者は当時、自治体のウェブサイトにある「市民の声」や「市長への手紙」などのページをよく閲覧していた。そこには、上記のようなクレームが生々しく記されており、まるで戦時下の密告をほうふつとさせたからである。非常時ムードになると、現代人もこういうことをやるのだと驚き呆れたものだった。 残念ながら、そのほとんどは現在見ることができない。古いものは削除されており、「インターネットアーカイブ」のような、過去のウェブデータを保存しているサービスでも確認がむずかしい。公文書としての保存年限もすぎているだろうから、もう完全に消えてしまったのではな
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