国会図書館が、電子書籍や電子雑誌などの「オンライン納本」を制度化しようとしてゐるらしい*1んだども。 生粋のデジタル資料だけでなく、これまで所蔵されてゐなかった紙の資料を電子納本するといふことは検討対象にならないだらうか。 といふのも、国会図書館に無いだけでなく、印刷図書館・印刷博物館にも所蔵がない『季刊プリント』1号(1962、印刷出版研究所)のような稀覯な印刷物について、発行元がPDF化して納本するといった道が開かれれば、資料保存の観点からも資料活用の観点からも、とても喜ばしいことなんじゃないかと思ふわけなのだ。 まだ新しい資料なので、館内閲覧限定で構はない。 *1:http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100607_372783.html
今年9月6日に英国図書館で開催された資料保存コンファレンス Dare to share:long-term collections management での発表のうち、同図書館のコンサベーション研究所長 Barry Knight による The carbon footprint of preservation で、英国図書館のデジタル記録保存にかかるエネルギー・コストはどのぐらいか、それは今後も維持可能なのかとし提議している(報告まとめのp.12)。 英国図書館のデジタル・コレクションは約100テラバイトの規模。これが2013年には300テラバイト、2018年には2ペタバイトになると予想される。これらのファイルは3箇所のサーバーに置かれている。サーバーは一日24時間、週7日間、稼働しており、サーバーのハードディスクが冷却されている。稼働1ポンドかけるとごとに冷却に1.20ポンドかかる
今回から数回のお話は、カメラで紙媒体の資料を記録するための Tips です。きっと歴史研究をしたいひと以外にも、ビジネスでつかう資料をデジカメ保存するためのコツを知りたいというようなひとにとっても、役にたつのではないかと思います*1。 デジタル・カメラ(デジカメ)が一般的になってからというもの、文書館に行って資料をカメラで複写*2するということは、歴史研究をする者にとってごく日常的な作業になってきました。 ところが、限られた時間の中で確実に複写をおこなわなければならないのに、案外と文書館や図書館の中は暗いもので、シャッタースピードが遅くてブレてしまったりということがしょっちゅうあります。特に、それが海外の文書館だったりした日には、日本に帰って「さあ腰を据えて読むぞ!」というときに、全然読めなくてあら残念ということになったりするわけです。 これを避けるためには、その文書館・図書館を去る前に、
ガイドラインは「文化資源のデジタル化に関するハンドブック」として次のページで公開されています。 本書は様々な文化資源をデジタル化して公開する際の標準的なフローを示すとともに、デジタル化に関する標準的な規格を紹介したガイドラインです。それらに基づいたデジタル化と、そのドキュメンテーションを体系的に行うことで、より標準的なDigital Cultural Heritageの構築を目的としています。 この頁でガイドラインの最新版をダウンロードできます。 ガイドライン(PDF:3MB) デジタルカルチュラルヘリテージ Digital Cultural Heritage とは、文化資源に関するデジタル化された情報を蓄積し、活用可能なかたちにしたアーカイブシステムです。 本ガイドラインは今後文化資源のデジタル化に従事する方や、それらを管理する方を対象に、各行程でどのような作業と記録項目が生じ、どのよう
1 日 時 平成22年8月25日(水) 午後1時30分~4時00分 2 場 所 京都府立総合資料館 2階 会議室 所在地:京都市左京区下鴨半木町1-4 電 話:075-723-4834 交 通:京都市営地下鉄:烏丸線・北山駅下車、1番出口すぐ。 京都市バス:4番、北8番でバス停・北山駅前下車すぐ。 京都バス:28番、45番、46番でバス停・前萩町下車すぐ。 3 テーマ デジタル保存とフィルム保存:その功罪と対策 4 報告者 講演:青木 睦 氏(国文学研究資料館) 5 内 容 デジタルアーカイブのような用語が出まわり始めた頃、場所をとらない、オンラインでいつでもどこからでも閲覧できるといった点に注目が集まり、デジタル技術が資料保存の問題を大部分解決してしまうかのような取り上げ方がされたこともありました。 しかしデータマイグレーション(データ保存機器の定期的な入れ替え)をはじめデジ
デジタル時代の政府刊行物の永続提供に向けて(米国) 電子ジャーナルのアーカイブ事業等を行っている非営利団体Ithakaの研究調査部門であるIthaka S+Rは,北米研究図書館協会(ARL)と全米各州の州立図書館機構長の会(Chief Officers of State Library Agencies;COSLA)から委託を受け,「連邦政府刊行物寄託図書館制度」(FDLP)についての調査研究を実施した。その調査結果をまとめた報告書“Documents for a Digital Democracy”が2009年12月に公表された。FDLPは,米国政府印刷局(GPO)が連邦政府の刊行物をとりまとめて印刷し,全米の寄託図書館に無償で配布する制度で,19世紀初頭にその原型が確立したとされている。この調査では,デジタル時代となった21世紀において,政府情報への無償アクセスを永続的に提供するという
欧州デジタル図書館“Europeana”が2011年初めを目指して、新しいプロジェクトを2件開始する予定だということです。この2件のプロジェクトのテーマはそれぞれ、「欧州の都市化に対するユダヤ人の貢献」と「欧州のテレビにおける象徴的瞬間」だということです。前者では、書籍、新聞、切り抜きなどから数百万ページ、写真1万枚、葉書1,500枚、聴覚資料7,150点がデジタル化されるということです。これらの資料は、欧州7か国の文化機関から集められる予定です。後者では、Europeanaと提携している18機関から集めた、3万カットがデジタル化されます。 New Projects Launched: JUDAICA Europeana and EUscreen (Europeanaのプレスリリース) http://app.e2ma.net/campaign/1403149.e9007495d248c56
ディジタル情報資源の長期保存、ディジタルアーカイブの長期利用は、文化遺産を扱う図書館や公文書館、そして博物館や美術館にとって非常に重要な課題であることは広く知られています。国立国会図書館と筑波大学知的コミュニティ基盤研究センターでは、この領域で先導的な研究活動を進めてきている研究者をアメリカ、オーストリア、シンガポールからお招きし、国際シンポジウムを共同で開催いたします。ディジタルアーカイブとコンテンツの長期利用に関する先端的な話題を講演していただくとともに、国立国会図書館における調査報告他を報告し、それに基づく意見交換を行いたいと思います。 ディジタル情報資源の長期保存、ディジタルアーカイブの長期利用にご関心のある方々のご参加をお待ちしております。 プログラム 12:30 受付及び開場 13:00 - 17:15 国立国会図書館におけるディジタル情報の長期保存に係る調査研究の報告 佐
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デジタルカメラ全盛時代にもかかわらず、古代遺跡の発掘現場ではいまだに、フィルムカメラが活躍している。デジタルカメラで撮影した画像データを保存するCDなどは湿気や熱でデータが消える危険性があるためだ。しかし、昨年のフィルム出荷量は、10年前の1割近くに激減し、遺跡写真に最適なフィルムの入手にひと苦労の状態で、半永久的な保存が不可欠な文化財写真が危機にさらされている。 ■危機感 デジタルカメラは今ではフィルムカメラを圧倒。写真感光材料工業会や写真出版社「フォトマーケット」の統計によると、35ミリなどのロール式フィルムの出荷量(推計)は、平成9年の約4億8283万本をピークに、10年は約4億5788万本、20年は約5583万本にまで落ち込んだ。 「フィルムはあと数十枚分しかない。一(ひと)現場撮れればいいほうだ」。奈良文化財研究所(奈良市)で遺跡撮影を30年以上続ける井上直夫さん(59)は
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