ブックマーク / courrier.jp (22)

  • TSMC誘致で明暗を分けた日米、英誌が分析する「日本が成功した3つの理由」 | 労組、現地パートナー企業、補助金

    台湾積体電路製造(TSMC)の熊工場は順調に開所式を迎えたのに対し、米アリゾナでの工場建設プロジェクトは暗礁に乗り上げている。日米両政府はともにTSMC誘致に熱心だったが、なぜ日は成功し、米国はつまずいたのか。英誌「エコノミスト」が3つの理由を挙げて分析する。 対照的な熊とアリゾナ 日の産業政策の成果が九州で花開いた。2月24日、半導体受託製造の世界最大手・台湾積体電路製造(TSMC)が、日で初となる生産工場を熊県菊陽町で開所した。同社はすでに、第2工場を近隣に建設する計画も発表している。 これと対照的なのが、TSMCのもうひとつの大規模な海外展開事業で、その舞台は米国だ。2023年夏、同社はアリゾナ州に建設中の2つの工場のうち、第1工場の生産開始を2024年から2025年に延期した。 今年1月には、第2工場の稼働が当初予定の2026年には間に合わず、2027年か2028年にず

    TSMC誘致で明暗を分けた日米、英誌が分析する「日本が成功した3つの理由」 | 労組、現地パートナー企業、補助金
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    eggman 2024/03/14
  • モンゴルの8歳の少年が「チベット仏教」をめぐる争いの中心にいる理由 | ダライ・ラマと中国共産党の狹間で

    モンゴルにいる多くのチベット仏教徒を導く「ボグド」の地位に、8歳のモンゴル人の少年が指名された。だが、それはモンゴルが中国とダライ・ラマの政治的な駆け引きに深く巻き込まれることを意味する。その複雑な事情を、米紙「ニューヨーク・タイムズ」が現地で取材した。 その少年は、裕福で世俗的な人生を送る運命にあると思われていた。モンゴルの鉱業大手グループを経営する一家に生まれた彼には、首都ウランバートルにある社からグループを導くために選ばれる日がやがて訪れたかもしれない。 ところが、その8歳の少年はいま、ダライ・ラマと中国共産党の争いの中心にいる。 すべてが変わったのは、彼がほんの幼児だった頃だ。ウランバートルにある広大な寺院を訪れた彼の父親が、彼とその双子の兄弟をある部屋に連れていった。そこでふたりとほかの少年7人は秘密の試験を受けた。 子供たちは、宗教儀式に使う物が散乱した卓を見せられた。親のそ

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    eggman 2023/11/17
  • ピカソもマティスも見出した! 伝説のロシア人コレクターの知られざる人生

    マティスの作品で埋め尽くされたシチューキン邸の一室 The Matisse Room (the Pink Drawing Room) in the S. I. Shchukin home ©The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow. Photo ©Museum of Modern Western Painting, Moscow パリで開催中の展覧会「ICONS OF MODERN ART – The Shchukin Collection」(「近代美術のアイコン シチューキン・コレクション」)が、大きな話題を呼んでいる。伝説のロシア人コレクター、セルゲイ・シチューキンが収集した近代絵画の傑作130点が、100年ぶりに一堂に会したのだ。 企画したのは、ルイ・ヴィトン財団が運営する美術館「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」である。 2016年1

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    eggman 2023/11/04
  • いい仕事がなさすぎて… 就職せず「専業子供」になる中国の若者たち | 薄給で働きまくるなんて割に合わない!

    中国では2023年6月、若年(16~24歳)の失業率が21.3%と過去最高を記録した。これ以降、当局は数値の公表を取りやめている。 膨大なカネと時間を注いで勉強してきたのに、結局働き口がない──そんな事態に直面した若者たちは今、実家に帰って「専業子ども」になることを選んでいる。 「フルタイムでは働かないと決めた」 何気なくSNSを見ていたティアン・イーナン(23)は、昨年の秋、心惹かれる「新しいタイプの仕事」を紹介する動画日記を見つけた。 その動画では、若い女性がエレガントなピンク色のバスローブ姿で朝を迎え、テイクアウト用の容器に入った辛口の鍋料理をのんびり口に運んでいた。午後は読書にいそしみ、夕テレビを見ながら赤いドラゴンフルーツと殻むきヒマワリの種をつまむ。彼女は「専業娘」を自称していた。 ティアンはそんなシンプルな生活が羨ましかった。彼女は観光マネジメントを専攻する大学生で、中国

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    eggman 2023/11/01
  • 地下鉄の「タダ乗り」で暇をつぶす韓国の高齢者─老後の貧困と孤独のなかで | 超高齢化社会のオアシス

    韓国・ソウルの地下鉄は、65歳以上は運賃無料で乗車できるため、1日中市内をぐるぐる周って暇をつぶす高齢者が多い。その背景には高齢者の貧困や孤独など、日にとっても他人事ではない超高齢化社会ならではの問題があった──。 とくに行くあてもなく… 地下鉄は、ソウル北部の終点に向かってゴトゴトと音を立てて走っていた。途中の停車駅では大勢の人々が目的地に向かって颯爽とした足取りで降りていく。 都心から遠く離れると高層ビルはまばらになり、午後の日差しが車両の奥深くに入り込む頃には、高架線になった。終着駅が近づくと、車内に残っているのは高齢者ばかりで、居眠りをしたり、窓の外を眺めたり、肩をほぐしたりしている。 蒸し暑い8月のこの日、麦わら帽子に白いアディダスのスニーカー、パリッとした韓服を着たイ・ジンホ(85)は、自宅から地下鉄を2乗り継ぎ、1時間以上かけて終点の逍遥山(ソヨサン)駅までやって来た。

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    eggman 2023/10/31
  • 「クラフト蒸留酒」が人気の時代、世界が日本の蔵に注目する理由 | 「魔法の力を手にしていることを、日本人は知らない」

    20年近く前のある日、当時ブックショップ「ユトレヒト」のオーナーだった江口宏志は散髪に出かけると、そこでジンを出された。そのフローラルな飲み物に魅了された彼は、家族4人で南ドイツ移住。そこでクラフトジン「Monkey 47」の蒸留責任者クリストファー・ケラーに弟子入りした。 2018年、江口一家は日に帰国し、千葉県大多喜町にある閉鎖された薬草園を引き継ぐ。そこには2つの温室があり、1987年から500種類を超える植物が育てられてきた。 以来、江口の「mitosaya薬草園蒸留所」は茶やジャム、そしてオー・ド・ヴィー(熟成させない果実蒸留酒)を造り続けている。『ザ・焼酎ハンドブック』(未邦訳)の著者で、ポッドキャスト『ジャパン・ディスティルド』の司会者クリストファー・ペレグリーニ曰く、こうした商品は大人気かつ少量生産のため、「一目でも拝むことができたら儲けもの」らしい。 ペレグリーニによ

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    eggman 2023/10/29
  • 銀行化する航空会社─マイルはこうして「大金を使う人」のものになった | マイレージプログラムの歴史と裏側

    日々の買い物も航空会社提携のクレジットカードで決済し、特典航空券のためにこつこつと「マイル」を貯める、航空会社の「ステータス」を維持するために、高い年会費を払ってカードを持つ──あなたの周りにも一人や二人、こういう人がいるのではないだろうか。 米ヴァンダービルト大学ロースクール教授のガネッシュ・シタラマンは、マイレージプログラムの進化が航空会社を「片手間に飛行機を飛ばす金融機関のような存在」に変貌させたと語る。 米デルタ航空は9月、マイレージプログラム「スカイマイル」のサービスに変更を加えると発表した。これまでの利用金額と飛行距離の組み合わせに応じたステータス(上級会員資格)の付与から、利用金額のみに基づいた付与に切り替え、ステータス取得に必要な利用金額を引き上げる。 つまり、スカイマイルは「頻繁に飛行機を利用する人」ではなく「大金を使う人」のプログラムとなるのだ。この変更による衝撃はあま

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    eggman 2023/10/28
  • 家族経営のインアンドアウトはいかにしてハンバーガーの聖地となったのか | 同年に誕生したマクドナルドとはまったく異なる道を歩む

    時は1948年。第二次世界大戦は遠ざかり、ロサンゼルスではドライブイン・レストランが全盛期を迎えていた。 ドライブインの数が自動車の数に匹敵すると言われたこの街で、ドライブインは明るいネオンサインや気まぐれな建築、広大な駐車場、コスチュームを着たカーホップ──車の窓に取り付ける特製のトレイで客に給仕する従業員──を備えたお出かけの場所となっていた。 しかし、ハリーとエスターのスナイダー夫が最初のインアンドアウト・バーガー(註:In-N-Out Burger。「イナナウト・バーガー」と発音)をオープンした当時、ボールドウィン・パークのフランシスキート通りとガーベイ通りのわずかな土地しか持っていなかった。ハンバーガー御殿を建てる資金もなかった。しかし、ハンバーガーをひとつひとつ丁寧に作り、時間をかけて、歴史を変えたのだ。 今月、インアンドアウト・バーガーは75周年を迎える。最初の顧客はロサン

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    eggman 2023/10/27
  • 英紙が解説「バフェットが日本の商社株を買った理由は『為替のからくり』だ」 | 投資資金の調達方法を見てみると…

    投資の神様”と呼ばれるウォーレン・バフェット率いる投資会社バークシャー・ハサウェイが日の総合商社5社への投資比率を増やすと報じられ、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商社、丸紅の株価は連日で上場来高値を更新した。 バフェットはなぜ日の総合商社に投資したのか。さまざまな理由が報じられているが、長年、ウォール・ストリートを見てきた英経済紙の記者がその理由を改めて分析する。 総合商社5社の共通点 勝者を選ぶことにかけて長年の実績を誇るウォーレン・バフェットは、4月に東京を訪問し、おおいに歓迎された。バークシャー・ハサウェイが最近踏み切った総合商社5社への投資比率の引き上げは、長らく低迷していた日の企業部門への信任投票として、好意的に受けとめられている。 バフェットは3年前から総合商社の株式を取得しているが、彼はその株式保有を、「魅力的な利益を上げることが期待される、ないがしろにされてき

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    eggman 2023/06/15
  • オカシオ・コルテス米議員「日本はLGBTコミュニティを広く認める方向へと政策を打ち出すべき」 | 日本のインフラはベタ褒めしつつも

    初来日した米国会議員のアレクサンドリア・オカシオ・コルテスが、5月にG7サミットを開く日政治家たちに向けて、LGBTQの権利を推進するよう力説した。 ニューヨーク選出の民主党員であるオカシオ・コルテスは「ブルームバーグ・ニュース」の取材に応えて、次のように語った。 「G7全体として、何についてきっぱり足並みをそろえているのかというメッセージを送ることが大切だと思います。その文脈でいえば、日が婚姻の平等だけでなく、LGBTコミュニティを広く認める方向へと政策を打ち出すことが極めて重要だと考えます」

    オカシオ・コルテス米議員「日本はLGBTコミュニティを広く認める方向へと政策を打ち出すべき」 | 日本のインフラはベタ褒めしつつも
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    eggman 2023/02/24
  • 「わさび」栽培地は日本国外に10ヵ所しかないのに、なぜイスラエルもそのひとつに? | イスラエル紙がその理由を取材

    わさびの生産地と聞いて日人の多くの目に浮かぶ光景は、沢辺だろう。そんなイメージとはかけ離れた、乾燥した高原で、わさびを栽培している人たちがイスラエルにいるという。イスラエル紙「ハアレツ」が、知る人ぞ知る現地を取材した。 イスラエルはゴラン高原南部にある共同体エリアドで、警備員の車がゆっくりと温室のそばを過ぎていく。 モシャブやキブツ(イスラエルのユダヤ人農村共同体)で育った者なら嫌というほど知っている表情が、警備員の顔に浮かんでいる。「お前たちは何者で、ここで何してるんだ?」と言いたげな表情、見慣れない車や人をじっくり観察する怪訝な目つき──。 「何が起こっているのか、この客人たちは何者か、いまにも電話で確認しそうな表情だね」と面白そうに言うのは、この温室を自作したラン・ロネンだ。 温室のなかでロネンが栽培するのは、日料理に欠かせない材で、世界市場でも高価な「わさび」だ。 ほこりっぽ

    「わさび」栽培地は日本国外に10ヵ所しかないのに、なぜイスラエルもそのひとつに? | イスラエル紙がその理由を取材
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    eggman 2023/02/22
  • 言語学習アプリのトップを独走する「デュオリンゴ」が思い描くパンデミック後の戦略|クーリエ・ジャポン

    迷走? 改悪? 物議を醸した大型アップデート 8月23日、それはトビ・フォンズにとって忘れるはずもない1日となった。夕後、彼は日課になっている言語学習アプリ「デュオリンゴ」でフランス語を勉強しようとスマートフォンを取り出した。よくフランスに行くので、このアプリでフランス語を学べば、現地でクロワッサン・オ・ジャンボン(ハム入りクロワッサン)や生ビールをフランス語で注文できるというわけだ。 「これをください、と指でジェスチャーしなくてもよくなるでしょう」と、50歳のオランダ人でITコンサルタントのトビは言う。 トビは「バベル(Babbel)」や「ブスー(Busuu)」をはじめ、いくつもの言語学習アプリを試してきたが、レッスンの楽しさでデュオリンゴの右に出るものはないという。楽しいので、まったく苦にならないそうだ。トビとマリサは、連続400日以上かけて1つのレッスンを修了した。トビとマリサは

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    eggman 2023/01/16
  • イーロン・マスクが“開拓”した「地球最後の村」ボカチカへようこそ | 「火星旅行の拠点」に生まれ変わった過疎地域を訪ねて

    「忘れられた村」が宇宙への「夢の拠点」に 乳白色の雲が広がる空の下、一のアスファルト道が起伏しながら何キロも続いていた。遠くの地表付近は陽炎で揺れ、強い日差しのせいでアスファルトが溶け出しそうだった。 灼熱の空気が重くのしかかり、時間もゆっくりと流れる。すると突然、目の前に砂浜が現われた。この黄金色の砂の浜辺が、テキサス州最南端のリオ・グランデ川の河口まで長く続くのだ。 ここがメキシコとの国境に近いボカチカの村である。 エキゾチックなのは名前だけで、この地には高級ホテルも流行のバーもない。巨大クルーザーが泊まるマリーナもなく、あちこち行き来する観光客のためのレストランの類もない。左を見れば、道の向こうに潟湖が遠くまで広がり、近隣のリゾート地サウスパドレ島のホテル群が水平線に林立して見える。その様子は、小さなマッチ棒がセロテープで貼りつけられているかのようだった。 内陸側を見れば、サボテン

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    eggman 2022/11/04
  • 元モサド長官エフライム・ハレヴィ「ウクライナ侵攻を解決するヒントは“キューバ危機”にある」 | アメリカ政府がプーチンに対してすべきこと

    世界最強の諜報機関と言われるイスラエル諜報特務庁、通称モサド。1998年から2002年までその長官を務めたエフライム・ハレヴィが、イスラエル紙「ハアレツ」に寄稿。ウクライナ侵攻後、プーチン大統領が早々に核のカードを切った理由、そしてアメリカが果たすべき役割について自身の見解を伝えている。 ロシアによるウクライナへの大規模侵攻開始から1週間と経たない2月27日、ウラジーミル・プーチン大統領は、東西冷戦の終結以来初めて「核の脅威」のカードを切った。これをおざなりに済ますことはできない。 通常戦力において、ロシアウクライナに対し明確かつ圧倒的に勝っていることを考えれば、この作戦はプーチンにとって一見、自滅的にも思える。これほど早い段階でプーチンが核による脅しを持ち出す必要があるのだとすれば、その理由を真剣に分析しなければなるまい。

    元モサド長官エフライム・ハレヴィ「ウクライナ侵攻を解決するヒントは“キューバ危機”にある」 | アメリカ政府がプーチンに対してすべきこと
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    eggman 2022/03/12
  • キッシンジャーが“8年前”に提言「終戦には両陣営が不満を持つ解決策が必要だ」 | 「良い政策」とは危機を終結させる政策

    リチャード・ニクソン元大統領やジェラルド・フォード元大統領の政権下で、国務長官を務めたヘンリー・キッシンジャー。2014年に起きたロシアによるクリミア併合のさなか、彼は米「ワシントン・ポスト」紙のオピニオン記事で、「紛争を収束させる方法」について言及していた──。 ウクライナは「両者の橋渡し役」になるべきだ キッシンジャーは、国民の支持や政治家たちの熱意を受けて始まった戦争をその目で見てきたが、その多くは「終わらせ方がわからず、一方的に撤退してしまった」と語る。彼は、良い政策は危機を終わらせるものであって、始めるものではないと指摘している。

    キッシンジャーが“8年前”に提言「終戦には両陣営が不満を持つ解決策が必要だ」 | 「良い政策」とは危機を終結させる政策
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    eggman 2022/03/06
  • オードリー・タン「大臣になって一番大変だったのは心に侵入するウイルスに対処すること」 | 台湾独自のフェイクニュース事情も

    35歳の若さで台湾の蔡英文政権に入閣し、デジタル担当大臣としてのコロナ対応も担うオードリー・タン氏。迅速なコロナ対応が話題となったが、中東メディア「アルジャジーラ」のインタビューに語ったのは、コロナ以上に深刻な課題だった──。 ──台湾でのコロナ対策は世界的に見ても迅速でした。コロナの「接触履歴追跡システム」の開発など、デジタル面でコロナ対策にどのように関わったのでしょうか。 私の力というよりも、「g0v」(gov zero:市民社会や政府のプロジェクトに取り組む活動家のオープンソース運動)のコミュニティの成果物の一つです。ポイントはアプリを使わないシステムにしたことです。台湾では、高齢者を含む大半の人が、携帯電話やスマートフォンを持っています。しかし、およそ2割の人がアプリをダウンロードしてインストールし、使いこなすスキルを会得していません。 そのため、国内で最もポピュラーなコロナ対策ア

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    eggman 2022/01/05
  • #155 中国政府を揶揄したポップソングが爆ヒット! 当局を怒らせた歌詞の内容を徹底解説 | マレーシア・中国ニュース拾い読み

    「傷つけてごめんね、君の気持ちを傷つけちゃった。そしてある音が聞こえて来た。それはガラスのハートが砕ける音……」中国の若年層ナショナリストを揶揄する中国語のポップソング『玻璃心』が中華圏で爆発的にヒットしている。直訳では分かりづらい歌詞の暗喩や風刺を一挙解説。 真っ赤に染まりきらないピンクちゃんに捧ぐ マレーシア華僑ラッパーのネームウィーが歌う中国ポップソング『玻璃心(ガラスのハート)』が中華圏や多くの中国系住民を抱える国・地域で爆発的ヒット中だ。 YouTubeのミュージックビデオ(MV)再生回数は10月15日の配信から6日間で1000万回、1ヵ月足らずで3000万回を超えた。 中国共産党と「小粉紅(シァオフェンホン:ピンクちゃん、中国の若年層ナショナリスト)」を思いっきりおちょくった過激な歌詞のため、中国国内ではダウンロード、視聴が即座に禁止された。

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    eggman 2021/12/11
  • 仏紙が豊田市の保見団地に見た「日本の移民政策の限界」 | 移民の社会的統合はなぜ進まないのか?

    愛知県豊田市にある保見団地は、住人の約半数が外国の出身だ。その多くはブラジル人で、団地内ではポルトガル語が飛び交う。しかし現状では、こうした移民の社会的統合はあまりうまく進んでいないという。それはなぜなのか? 仏紙「ル・モンド」がこの団地を取材した。 開いた窓の外には木々が茂り、その向こうにある、くたびれたコンクリートの威圧的な団地の建物は、さほど目に入ってこない。その窓から流れ込む空気が心地よかった。 ここは愛知県豊田市保見ヶ丘、保見団地の地域住民のための交流館だ。今年7月、ここでNPO「トルシーダ」の会合が開かれていた。 小会議室の暗い色の壁には、カレンダーや地元の野球チーム「バッファローズ」の青いポスター、そして「努力」と書かれた紙が貼られている。日系ブラジル人の母親6名が、トルシーダ代表の伊東浄江を交えて、ポルトガル語で今夏の催し事の案を出しあっていた。 トルシーダとは、ポルトガル

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    eggman 2021/10/10
  • なぜフランスはアフガン人協力者を他国に先駆けて退避させることができたのか? | アメリカへの忖度なしの決断

    アフガニスタンでフランスに協力してきた人々を避難させる、というフランス政府の計画は2021年5月から始まった。その動きは当初、他の欧米諸国や現地で活動するNGO団体から批判を受けたが、なぜフランスは、現在から見れば賢明な判断を下すことができたのか──。 5月10日、フランスはアフガン人約100人の保護作戦を開始した。すでに米軍の撤退が進み、タリバンの勢力が強まるなか、アフガニスタンの先行きを悲観視する分析に対応したものだった。 仏紙「ル・モンド」の報道によれば、フランス政府はこれまでにもフランス軍の手助けをした通訳をフランスに避難させてきたが、5月の作戦では範囲を拡大し、現地のフランス語教師や運転手、料理人、文化機関の職員なども対象にしたという。 フランス外務省は、ビザの発給や少額の資金提供、宿泊所の手配や亡命申請手続きなどを代理でおこなうとしていた。

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    eggman 2021/08/28
  • トマ・ピケティ「新型コロナの危機は重大だが、社会変革のきっかけに」 | 映画版『21世紀の資本』映画を通して伝えたいこと

    世界全体で売上部数250万部を超えた異例の経済書『21世紀の資』が映画となって3月20日から日で公開される。原作者のトマ・ピケティが映画公開に先立ってパリで催された試写会・トークイベントに登場し、新型コロナウイルスや中国における検閲、米国の政治状況について語った。 分厚いを読まない人にも格差について知ってほしい 行列に並んで店に入ったものの、買いたかった商品は棚にない。マスクや消毒用アルコール、トイレットペーパーのことではない。店の棚はほぼ空っぽ。べられそうにない悪臭のする肉などが売られているだけだ──。 映画版『21世紀の資』は、共産主義体制が崩壊した東側諸国のそんな悲惨な光景から始まる。原作者のトマ・ピケティは学生時代に、そんな東側諸国を旅して、内側からその惨状を見たと映画で語る。 「共産主義の欺瞞が白日のもとに晒され、資主義が支持されることになりました。ただ、問題はそれが

    トマ・ピケティ「新型コロナの危機は重大だが、社会変革のきっかけに」 | 映画版『21世紀の資本』映画を通して伝えたいこと
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    eggman 2020/03/21