https://yuru-sre.connpass.com/event/317749/ の LT 資料です
はじめに Domain Name System(DNS)はインターネットサービスを使用する上で欠かせない基幹サービスであり、DNSが関連するセキュリティインシデントへの対処は、健全なインターネットを維持するために重要です。本ブログでは、JPCERT/CCもメンバーとして参加しているFIRSTのDNS Abuse SIGが、2023年2月に公開したDNS Abuse Techniques Matrixについて、その日本語版をJPCERT/CCが主体となり作成および公開したので紹介します。 2023年2月、FIRSTのDNS Abuse SIGが公開したDNS Abuse Techniques Matrix - DNS Abuse Techniques Matrix https://www.first.org/global/sigs/dns/DNS-Abuse-Techniques-Matri
JANOG51発表資料 https://www.janog.gr.jp/meeting/janog51/dns/ 2017年のJANOG39にて弊社から「DNS権威サーバ向けのDDoS攻撃対策をした話~さくらインターネット編~」というプログラムを行い、実際に発生した障害やその後の取り組みを共有し、DNS権威サーバ向けのDDoS対策について議論いたしました。 それから5年経ちクラウドファースト、クラウドバイデフォルトなどと言われるようにクラウドサービス前提にシステムの構築運用がなされるようになり、DNSにおいても例外なくクラウドサービスが使われ、その重要度がますます高まっております。 その中で2022年にさくらのクラウドのDNS権威サーバサービスにDNS水責め攻撃が発生し、L7ファイアウォールの導入、dnsdistなどサーバ上のミドルウェアで攻撃を緩和する対策、またメトリクス取得の強化を行い
2022年11月30日03:24(東京)に、AdGuard DNSに深刻な障害が発生し、マイアミ、ニューヨーク、ロンドンの3ヶ所のサーバーが影響を受けました。 障害発生中、これら3つの拠点に接続されているすべてのお客様のインターネットが事実上遮断されました。 これは、AdGuard DNSの全顧客の約20%、すなわち1000万人以上の方がインターネットに問題を抱えたことになります。 影響を受けた方に、このような事態になったことを心からお詫び申し上げます。 今後このような問題が発生しないよう対策を講じる所存です。 何が起きたのか 小さなミスがいくつも重なり、問題発生に至りました。 これらのミスは、それぞれ単独なら致命的ではなく、障害を引き起こすものではありませんでした。 しかし、残念なことに、これらのミスが重なったことこそが、より大きなトラブルの原因となりました。 最初のミスは、11月28日
2022年3月2日に確認した VALUE-DOMAIN でのサブドメインハイジャックが可能な脆弱性について経緯を説明します。 ついでに2016年の記事「VALUE-DOMAIN に存在していたアカウント乗っ取り可能な CSRF 脆弱性について」の続報も含めて、この記事で2022年現在の VALUE-DOMAIN の状況についてお伝えします。 脆弱性を2つ発見しました 第一:子ゾーン作成によるサブドメインハイジャック 第一の脆弱性の攻撃の原理 VALUE-DOMAIN のネームサーバについて 第一の脆弱性 発見後の経緯 サブドメインハイジャック攻撃を受けた場合の影響 第二:CSRF 攻撃によるドメインハイジャック ドメインハイジャック攻撃を受けた場合の影響 CSRF 攻撃によるドメインハイジャックの対策状況 VALUE-DOMAIN ユーザの方へ 脆弱性を2つ発見しました (第一)子ゾーン作
しゅーとです。 コインチェックは 6月2日 、ドメインレジストラである「お名前.com」の管理アカウントに不正にアクセスされ、ドメイン登録情報が変更されたこと、またそれによって第三者によるメールの不正取得が行われたと発表しました。 プレスリリース(第一報)は以下です。 当社利用のドメイン登録サービスにおける不正アクセスについて(第一報) 攻撃を受けた時刻が 5/31 0:05 で、検知時刻が 6/1 12:00 と攻撃に気付くまでの時間は1日であり、また対応完了まで2日足らずとのことで、検知・対応は非常に迅速だったと思います。 今後第二報で詳細な内容が発表されると思いますが、プレスリリースから攻撃者がどのようにメールの不正取得を行ったのか、インターネット上の情報を用いて調査してみました。 ドメインハイジャックをされている関係上、メール以外にもSSL証明書の不正取得や偽Webサーバによる盗聴
As a first step toward encrypting the last portion of internet traffic that has historically been cleartext, we have partnered with Cloudflare DNS on a pilot project. This pilot takes advantage of the benefits of Transport Layer Security (TLS) — a widely adopted and proven mechanism for providing authentication and confidentiality between two parties over an insecure channel — in conjunction with
インターネットの重要資源の世界的な管理・調整業務を行う団体ICANN※1は、DNS(ドメインネームシステム)における応答の改ざん検出等の仕組みに用いられる鍵のうち、最上位のもの(ルートゾーンKSK)の更改を、本年10月12日午前1時(日本時間)に行うことを決定しました。 これに伴い、キャッシュDNSサーバーを運用している方において事前の処置が必要となる場合があります。 インターネットでの通信を支える基盤のひとつであるDNSでは、応答の改ざんの検出等が可能となる仕組み(DNSセキュリティ拡張(DNSSEC))が平成22年から運用されています。DNSSECの運用にあたっては、セキュリティ確保の観点から、用いられている暗号鍵の中で最上位となるもの(ルートゾーンKSK)を、5年毎を目安に更改することとされています。 今般、DNSSECの運用開始から5年以上が経過し、ルートゾーンKSKの初めての世界
Route53のトラフィック乗っ取り AmazonのRoute53がトラフィック乗っ取りの被害に遭った、と聞くとぎょっとした人が多いのではないでしょうか。AWSの利用者は多いですからね。攻撃の仕組みについて解説します。 www.itmedia.co.jp AWSのクラウドベースのDNSサービスである「Route 53」のDNSトラフィックが何者かに乗っ取られ、「MyEtherWallet.com」のユーザーが仮想通貨を盗まれる事件が発生した。 解説 まず、この問題に関して利用された攻撃手法は「BGPハイジャック」という名前であることをおぼえてください。BGPとはネットワークの中で、ルーティング情報(経路情報)を交換するためのプロトコルです。BGPにて世界中のルーターが会話をすることによって、世界中どんなところにでも、インターネットがつながっていればパケットを届けることができるのです。例えば
AWSのクラウドベースのDNSサービスである「Route 53」のDNSトラフィックが何者かに乗っ取られ、「MyEtherWallet.com」のユーザーが仮想通貨を盗まれる事件が発生した。 米Amazon Web Services(AWS)のDNSサービスで4月24日、トラフィックが一時的に不正なWebサイトにリダイレクトされ、仮想通貨Ethereumを扱うウォレットサービス「MyEtherWallet.com(MEW)」のユーザーが通貨を盗まれる被害に遭った。 MyEtherWallet.comは同日、DNS登録サーバが何者かに乗っ取られ、ユーザーがフィッシング詐欺サイトにリダイレクトされていたことを明らかにした。DNSサーバのリダイレクトには、古くからあるハッキングの手口が使われており、どんな組織であっても被害に遭う恐れがあると強調している。 この攻撃についてセキュリティ研究者のケビ
この度、インターネットの重要資源の世界的な管理・調整業務を行う団体ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)が、DNS(ドメインネームシステム)において電子署名の正当性を検証するために使う暗号鍵の中で最上位となる鍵(ルートゾーンKSK)の更改を実施します。 総務省では、ICANNからの依頼を受けて、内閣サイバーセキュリティセンターの協力の下、国内関係者への周知を実施しております。 この度、インターネットの重要資源の世界的な管理・調整業務を行う団体ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)が、DNS(ドメインネームシステム)において電子署名の正当性を検証するために使う暗号鍵の中で最上位となる鍵(ルートゾーンKSK)の更改を実施します。 これに伴い
【2018/11/16 追記】 本記事は、2016 年 4 月に Google Public DNS サーバに実装された、実験的な DNS over HTTPS プロトコルについて紹介しています。DNS over HTTPS プロトコルはその後 IETF の doh ワーキンググループにて標準化が進められ、2年半後の 2018 年 10 月に RFC8484 として出版されました。本記事で紹介したプロトコルは RFC8484 に規定されたプロトコルとはいくつもの点で異なっていることにご注意ください。 Google Inc. が公開 DNS サーバを運営していることはご存知でしょうか? Google Public DNS と呼ばれるこの公開 DNS サーバは、”8.8.8.8″ という特徴的な IP アドレスで全世界のインターネットユーザに対して無料の DNS サーバ(フルレゾルバ)を提供し
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