Tweet 陸前高田市高田町の高田松原は、震災により砂浜と松林の大半を失うなど壊滅的被害を受け、多くの人に愛された白砂青松の景勝地はすっかり姿を変えている。 高田松原は国の名勝で、日本百景の一つ。2キロ以上にわたる弓形の砂浜に、防潮と防砂のため江戸時代から植栽を進めてきた数万本のアカマツとクロマツが美林を成し、本県の代表的な観光地の一つとして知られる。 地震と津波で、松林ほぼ全てが根こそぎさらわれたり、根元から折れるなどして流されたのに加え、砂浜も同市を流れる気仙川寄りの一部を残して大半が消滅した。 地震で地盤が沈下した上、津波が砂浜や一帯の土砂を流し去ったためとみられる。高田松原に近い道の駅の裏手付近は地面が崖状に断ち切られ、海水が流れ込んでいる。 同市高田町の中心部には流された松がいたる所に散らばり、行方不明者の捜索活動などを妨げている。 【写真=根元から折れ、根こそぎ流されるなどして