女川町の女川漁港から4日、小型サンマ船(10トン以上20トン未満)5隻が出港した。過去最低の漁獲量を記録した昨年を下回る大不漁という水産庁の予報が出される中、岸壁では乗組員の家族や女川魚市場、水産業界の関係者らが航海の安全と大漁を祈って見送った。各船は北海道釧路港などに向かい、10日の操業解禁に備える。 鮮やかな大漁旗が飾られた石巻市船籍4隻、女川町船籍1隻が5色のテープでつながれ、汽笛や演歌のBGMに合わせ、次々に出港した。「体に気をつけて」「大漁になるようにね」といった家族らの激励の声に乗組員は甲板から笑顔で手を振って応えた。 石巻市の第68泉幸丸(乗組員7人、19トン)の船主でもある和泉和則漁労長(59)は「予報では大不漁だが、この目で漁場を確かめるまではわからない。消費者に鮮度の良いサンマを届けられるよう頑張るだけ。10日は色丹島沖で操業する」と話し、出港した。 小型サンマ船は8、