東日本大震災を受け、大規模地震の長期評価見直しを進めている政府の地震調査委員会は、三陸から房総にかけての太平洋沖で、今回と同じタイプの海溝型地震が「平均６００年程度」の間隔で発生しているとする報告書をまとめた。 今回と同様の地震は貞観地震（８６９年）が知られ、１０００年間隔という見方もあったが、過去の津波堆積物などの詳しい調査の結果、より短い間隔で起きていたことが判明した。 震災前の三陸―房総沖の長期評価では、過去４００年の間に繰り返し発生している地震（宮城県沖地震）などが想定地震となっていたが、今回のような連動型の巨大地震は想定外だった。このタイプの地震が一定の間隔（周期）を持つと評価されたことで、今後、国の地震評価が大きく見直されることになる。 新たな評価では、過去２５００年間の地層に残された津波堆積物の調査結果を反映した。報告書では、今回と同様に連動型で大規模な津波を伴う地震が、紀元

サバの価格が高騰　温暖化の影響で日本が頼っていたノルウェー産のサバが減少 フジテレビ系（FNN） 11月24日(木)19時32分配信 日本の食卓の定番ともいえる「サバ」。今、ノルウェー産のサバが激減しているという。 温暖化により、海水温が上昇し、サバの回遊ルートが変化したため、日本が頼っていたノルウェーのサバが、アイスランドでとられているという。 街の人は、「日本人として普通に食べてます」、「安さと脂が乗ったサバは、やぱりおいしいから」などと話した。 安くておいしい、大衆魚の代名詞サバ。 日本の食卓に欠かせないサバをめぐって、今、ある異変が起きている。 ノルウェー産のサバが今、激減しているという。 実は、国内に輸入されるサバの9割以上が、ノルウェー産といわれている。 そこで、街のスーパーをのぞいてみると、ノルウェー産のサバが並んでいた。 店の担当者は「(ノルウェー産が)8割

岩手・洋野町、犠牲者ゼロ　「まず逃げて」訓練奏功 高台から八木地区を見下ろす佐々木さん（右）ら消防団員。海抜２０メートル余りの高台からは八木港が一望できる＝岩手県洋野町 青森県境にある岩手県洋野町は、東日本大震災の被害が大きかった岩手、宮城、福島３県の沿岸自治体で唯一、死者・行方不明者がゼロだった。南北に長い人口１万９０００人の町。「とにかく逃げろ」。過去の津波被害の教訓から、その意識の高い町民が多かったという。他の自治体では避難誘導などで犠牲者が出た消防団も、任務終了後は逃げることを徹底した。犠牲者ゼロの陰には、町を挙げたここ数年の取り組みがあった。（亀山貴裕） ＜町道を封鎖＞ 　洋野町役場に勤める佐々木安武さん（５２）は３月１１日、庁舎で激震に見舞われた。「尋常ではない」。即刻、所属する地元消防団の詰め所がある八木地区（約２６０世帯）に車を走らせた。 　役場から約８キロ離れた詰め所には

■本日24日(木)19:00～ ワールドカップバレー2011男子日本×セルビア今回の対戦は日本×セルビア。FIVB世界ランキング5位のセルビアに植田辰哉監督率いる“龍神NIPPON”が挑む第4戦。 ■明日25日(金)19:00～ ワールドカップバレー2011男子日本×ポーランド今回の対戦は日本×ポーランド。FIVB世界ランキング8位のポーランドに植田辰哉監督率いる“龍神NIPPON”が挑む第5戦。 ■明日25日(金)21:00～ 金曜プレステージ「西村京太郎スペシャル警部補・佐々木丈太郎4」 フジテレビ刑事ドラマを代表する世代を超えた名コンビが再び戻ってくる!!ある日の救命劇、そして1人のジャーナリストの死からつながる6年前の事件とは!? ■26日(土)13:35～ FNS九州・沖縄8局共同制作 九州行きたい県グランプリ3九州沖縄の魅力満載の情報バラエティー番組★ ■27日(日)13:0

宮古市で今年も新巻きザケづくりが始まった。水産加工会社のほとんどが震災で大きな被害を受けたが、師走の足音が近づくにつれて天日干しにする景色が広がり、冬の風物詩は健在だ。 宮古市太田の「伊藤水産」は旧市魚市場構内の加工場が津波で流された。それでも「楽しみにしているお得意さんがいるので」と仮復旧させ、いち早く新巻きづくり。腹を割いたサケが頭を上にし、特上といわれる銀色に輝く。目の前の海からの風が日に日にうまみを醸成していく。 「仮設住宅の人たちはなかなか作れないでしょうから」と社長の伊藤淳一郎さん。不漁続きでサケが不足し、新巻きの値段も昨年より２、３割高だが、「お歳暮用に」との注文が絶えない。問い合わせは伊藤さん（電話０９０・３３６２・７５６３）。【鬼山親芳】

「呉氏」ゲーム、大学生が制作 (6/16) 大竹市長選、17日投開票 (6/16) 宮島の海岸で漂着ごみ回収 (6/16) 東城で移動スーパー運行目指す (6/16) 英国富裕層獲得へ福山でアピール (6/16) 耕作放棄地再生へ子どもら田植え (6/16) 最古級｢日本扶桑国之図｣を公開へ (6/16) 繊細なタッチ　小磯良平特別展 (6/16) 民泊解禁、中国５県は49件届け出 (6/16) 高校生が考える核軍縮、３校討論 (6/16) 原爆ドーム景観、素案まとまる (6/16) 情報提供呼び掛けの協力で感謝状 (6/16) ピアノの音　調律師が出前授業 (6/16) ｢水辺教室｣で児童ら生き物採集 (6/16) 岩国市議「基地外居住は570世帯」 (6/16) 試験運行バス500人利用　下松 (6/16) 金魚ちょうちん　児童が祭りＰＲ (6/16) 益田を知って　魅力発信サイト (

被災者用復興住宅が一部完成、工学院大など石巻で建設 完成した復興住宅の室内を眺める入居予定者ら＝２３日、石巻市北上町十三浜 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市北上町十三浜に工学院大（東京）が地元企業グループなどと連携して建設した被災者用の復興住宅が一部完成し、引き渡し式が２３日、現地で行われた。 　主に十三浜の白浜地区の住民が暮らす予定で、コミュニティーを保ちながら、集落再生を目指す。 　復興住宅の建設は、地元企業が無償貸与した高台の別荘予定地に、いずれも木造の平屋（４３平方メートル）と２階建て（６３平方メートル）の個人用計１０棟、２階建ての高齢者らの共同利用住宅１棟（１０９平方メートル）を計画。事業費１億７０００万円は大学が集めた寄付金を充てた。 　４棟が完成し、残り７棟も年内をめどに完成させる。個人用１０棟は全て入居が決まり、白浜地区などの約４０人が暮らす予定。賃貸料は平屋が

宮城県石巻市の高台で、工学院大（東京都新宿区）などが建設していた民間版「復興住宅」の一部が完成し、２３日に入村式が行われた。自治体による復興住宅（災害公営住宅）の整備はこれからで、同大関係者は「今後の建設モデルの一つにしてほしい」と提案している。 同大が、来年の創立１２５周年記念事業として集めた寄付金を元に、同市北上町白浜地区の海抜４０～６０メートルの高台に、木造住宅１０棟とコミュニティー施設１棟の建設を計画、設計した。６月から地元建築会社の職人らが工事し、住宅４棟が完成した。総工費は約１億７０００万円という。 入居者は地元の漁業者が中心。家賃は平屋２万円、２階建て２万７０００円で、土地所有者などで設立予定のＮＰＯに支払う形になる。２階建て住宅に家族５人で今月中に入居する養殖業・佐々木克弥さん（５４）は「津波の心配がなく、建物もがっちりしており、安心できる」と話していた。 資材は主に県産木

震災で甚大な被害を受けた県産のりの養殖施設。生産者の努力でなんとか復旧を果たし、２２日には初競りも開かれた。入札価格は海況が芳しくないため、低迷したが、生産者は「これから、いいのりができる」と力を込めた。 「江戸前のり」で知られる県産のりの養殖施設は、３月１１日の津波で網やロープが切れるなどし、大きな被害を受けた。県漁業資源課によると、生産者３２５人のうち７割弱に被害があり、養殖施設の被害総額は約４億２千万円にのぼった。このほかにも、市原市のコスモ石油千葉製油所からアスファルト原料が流出、木更津市や富津市ではのり網に付着する被害も重なった。 のりの収穫は例年、４月中旬まで続くが、震災後はほぼ停止に追い込まれた。生産額は前年比約１０億円減の２５億５千万円にとどまった。 生産者は、国や県の補助を受けながら、施設の復旧に取り組み、今季は２９９人が生産再開にこぎつけた、という。県内の生産額の

被災者約１２０人出演 東日本大震災の被災者約１２０人が出演し、震災の経験や今後の夢を音楽にのせて語る「ドキュメンタリーミュージカル」が来年３月、中央区と仙台市で公演される。小平市の作曲家寺本建雄さん（６５）と妻でミュージカルプロデューサーの真奈さん（６０）が企画した。震災から１年の節目に、出演者らは「支えてくれた多くの人に感謝の気持ちを伝えたい」と稽古に励んでいる。 きっかけは、建雄さんが６月、宮城県石巻市や仙台市で開いたミニコンサート。被災者と共に歌った際、楽しそうな彼らの姿が印象に残ったという。「被災者が出演するミュージカルを作りたい」と、県内のテレビや地元新聞で出演者を募集し、高校生や漁師ら、幼児から８０歳代までの被災者約１２０人が集まった。 建雄さんは早速、出演者から震災当時の様子などを聞き取った。「震災直後は、わずかな砂糖や菓子で空腹をしのいだ」「話したことがなかった高校のクラス

三陸沖のカツオ漁が終盤に入り、夏以降、気仙沼漁港を基地にして操業してきたカツオ一本釣り漁船が九州や四国などの母港に帰り始めた。３年間の研修を終えたインドネシア人乗組員にとっても別れの季節だ。 「またカツオを釣りたい。別れるのは寂しいです」。２０日、気仙沼市の焼き肉店でカツオ一本釣り漁船の打ち上げがあった。研修生のワワン・スギアルトさん（２１）は、先生役の約２０人の乗組員たちに日本語であいさつした。ルス・ティヤワンさん（２２）も「心が通じました。家族のようでした」と感謝した。 ワワンさんたちは、宮崎県日南市の南郷漁協所属の第２１愛宕丸（１１９トン）の研修生。宮崎県のカツオ船には毎年、各船にインドネシア人研修生が２人入り、３年間働く。ワワンさんたちの帰国は来月７日。漁労長の杉本亨介さんは「また日本に来たら必ず遊びに来いよ」と声を掛けた。 「カツオを釣り上げた時は『やったー』という感じ」と

カキのおいしい季節がやってきました。九州の北部地方ではこの時期、港近くの「カキ小屋」がにぎわいます。袋詰めされた生のカキを買い、バーベキューのように自分で焼いて食べる、これが九州流のカキの楽しみ方です。先日、出始めのカキを食べに長崎県佐世保市に行ってきました。　佐世保のカキは、比較的小粒ですが、濃厚なうまみがあるのが特徴です。相場は１キロ当たり１０００円前後で、大きさにもよりますが２０個ほどを楽しめます。カキと一緒に軍手や炭を買って、カキ焼きスタート。焼くこと５～６分、殻が少し開いたところにナイフを入れて開くと、ぷるっとした身が現れます。焼き立てのカキは、クリーミーな味わいと潮の香りが楽しめ、絶品です。　カキ小屋には、カキ以外にも貝や旬の魚介もあるので、海鮮バーベキューも楽しめます。この冬限定のグルメ旅に出かけてみませんか？◇　≪遊≫佐世保のレジャーといえば、西海（さいかい）パールシーリゾ

プラチナ万年筆株式会社（東京都台東区）は2011年11月15日、軸に螺鈿（らでん）細工を施した多機能筆記具「螺鈿細工多機能筆記具」を発表した。11月下旬発売。 これまでも牛革や木、セルロイドなど、いろいろな質感の素材を使用し、好評の多機能筆記具より、おもに漆器などに使われる伝統工芸のひとつ“螺鈿”を使ったアイテムが新たに登場。

松島でかきまつり　ファン続々、来場者は例年の倍以上 記録的な人出となった「かきまつり」。炭火焼きで本場の味を楽しむ人たち＝２３日、宮城県松島町 「松島大漁かきまつりｉｎ磯島」（実行委員会主催）が２３日、宮城県松島町磯崎の磯島で開かれた。東日本大震災で大きな打撃を受けた松島名産のカキだが、県漁協松島支所の協力で約１０万個を確保。例年の倍以上という来場者でにぎわった。 　焼きガキなどの試食コーナーには長い列ができ、カキ汁は用意した約５０００食が午前中でなくなる人気だった。会場で販売したカキをその場で焼いて食べる炭火焼きコーナーでは、家族連れなどが旬の味覚を楽しんだ。 　震災によって松島湾で養殖していたカキはほぼ全滅。４月以降、被害を免れた種ガキを使って養殖を再開し、今季の出荷にこぎ着けた。生産者によると、松島湾でのカキ生産量は例年の３分の１程度だという。 　磯島のかきまつりの人出は例年なら１万

養殖ノリの摘み取りが本格化している有明海で、品質低下につながるアカグサレ病が広がっていることから、佐賀市の秀島敏行市長は２３日、同市沖の養殖場を急きょ訪れ、生育状況を視察した。 養殖ノリの生産は、１０月中旬に種付けが行われ、今月中旬から秋芽のノリの摘み取りが始まった。 県有明海漁協によると、今季は例年より水温が高く、雨で海水の塩分濃度が低下したため、１１月上旬から、カビの一種のアカグサレ菌が漁場全域に広がり始めたという。菌に感染するとノリの流出につながることから、漁協は漁業者に注意を呼びかけている。県有明水産振興センター（小城市）の調査では、２１日現在、アカグサレ病は県内の養殖場全域で確認されており、重症化している。 秀島市長と漁協の担当者ら１０人は、漁船で佐賀空港の沖合約２キロの養殖場に向かい、１時間ほど現場海域を見て回った。秀島市長は「どうにか持ちこたえている状態。今後、気温が下がり状

■山と海交流、父の遺志継ぎ　朝日町で開かれた同町と宮城県気仙沼市本吉町の間で続く山と海の交流に、東日本大震災の津波で社長を失い、工場も被災した本吉町の水産加工会社「山証」が参加した。朝日町からは震災後、食料支援などを受けた。毎年の交流を楽しみにしていた父の遺志を継いだ次男の及川貴博さん（３３）は「元気でやっていることを見せることができてよかった」と笑顔を見せた。（杉浦美香）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　朝日町で２０日に開かれた「産業まつり」の会場に、山証の及川さんや姉の清賀さんら兄弟４人が顔をそろえた。出店には漁師まちを誇るように大漁旗が掲げられ、被災を免れたコンブやノリなど、名産の加工品が並べられた。　リンゴの産地で知られる朝日町と、漁業と海産物のまち、本吉町の交流が始まったのは、平成４年。毎年それぞれの町の産業まつりに行き来し、本吉町側からは、山証も欠かさず海の幸を提供して