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物理学者の寺田寅彦が皮肉たっぷりにこんな意味のことを書いている。「鉄砲の音に驚いて飛び立った海猫が、いつの間にかまた寄ってくるのと本質的に同じ」▼鳥と同列に論じられては面白くないが、津波が襲った地域の住民のことを寺田は言っている。初めは高い場所に移住しても、数十年のうちには、やはり低い所を求めて人口は移っていくと ▼では、どうしたらいいか。13日付の本紙に載った神戸市の弁護士阿部泰隆さんのプランに膝を打った。平地に築山を幾つも(どの家からも約10分で行ける程度に)造るという案だ。がれきや土砂を使う▼大震災では築山で助かった例がある。仙台市若林区の海岸公園。展望台として整備した小山に、数人が駆け上がって、難を逃れた。海抜は15メートルほど。津波が来た時は周囲が海のようになったが、助かった ▼仙台港近くの日鉄住金建材。敷地内の大きな築山に住民や従業員100人以上が避難し、津波をやり過ごした
【東京支社】政府は18日、東日本大震災からの復興施策を全閣僚が話し合う「復興推進会議」を首相官邸で開き、昨年11月にまとめた工程表に基づく2011年度の進み具合を報告した。インフラ関連18分野の大半は「目標通り」の評価だったが、本県の海岸堤防の本格復旧着工は目標の3割に対し1割にとどまった。本県5市町でがれきの仮置き場への移動が完了せず、災害廃棄物処理も目標を下回った。 工程表は、東日本全体で被災した416地区の海岸堤防の3割に当たる131地区で11年度中に本格復旧に着手するとしていたが、実際には2割の76地区にとどまった。本県は109地区のうち98地区が未着工だった。 堤防の高さをめぐり、景観と安全性のどちらを優先するかなどで調整が難航している。平野達男復興相は記者会見で「用地交渉に手間取っている面もあり、加速させなければならない」と作業を急ぐ考えを強調した。 がれきについては岩手、宮城
大磯町周辺の漁業者、農業者、商店主らが大磯港(同町大磯)と同町内を舞台に2010年9月から月1回で始まった「大磯市(いち)」が盛況だ。初回はわずか19店の出店で来客も数十人だったが、20日の第21回は港だけでも155ブース、移動車11台という一大マーケットに。来客も5千人以上が見込まれる。別荘地だった大磯らしい個性的な商店と、新鮮な魚、野菜の直売の組み合わせが人気を呼び、来客増加と参加店増加の好循環が実現した。地域活性化にも大きく貢献している。 主催者の実行委員会は、町漁協、湘南農協大磯支所、町観光協会、町商工会、NPO法人「西湘をあそぶ会」などをメンバーとするボランティアの組織。 「大磯をゆっくり散策が楽しめる町にしたい」という若手のアイデアを基に、「大磯全体を市にしよう」と考えた。集客拠点として駐車場のあるミナト(大磯港)で魚、野菜の直売を軸とするマーケットを開催、マチナカ(町内各
宇和海で養殖漁業の体験ツアー 宇和海の養殖漁業の現場を知ってもらおうと、家族連れを対象にした体験ツアーが19日、宇和島市であった。6家族20人が養殖いかだでの餌やりなどを通して、普段食卓に並ぶ魚がどのように育てられているかを学んだ。 ツアーは宇和島商工会議所青年部が5~11月に計6回企画。今回が初回だった。 参加者は宇和島港から漁船に乗って出発。九島沖に浮かぶマダイとハマチの養殖いかだで、ペレットと呼ばれる固形の餌やりを体験した。まいた餌に魚が群がり水しぶきを上げると、子どもたちは興奮した様子でのぞき込んでいた。
東京都江戸川区の都立葛西臨海水族園から3月に逃げ出したフンボルトペンギンが、東京湾で元気に泳ぐ姿が相次いで目撃されている。江戸前の魚が気に入ったのか、湾外に出る様子はない。「東京湾はペンギンの生息に適している」(専門家)といい、“長期滞在”する可能性もある。 「潮風公園沖でペンギンが泳いでいる」。今月7日午前8時50分頃、通報を受けた東京海上保安部が巡視艇と特殊救難艇で急行すると、右の翼に識別用の黄色のリングを付けたペンギンが悠々と泳いでいた。職員がゴムボートで近づいたが、動きが素早くて捕まえられず、約1時間後に見失った。翌8日には約3キロ離れた晴海沖、12日にはレインボーブリッジ脇でも目撃された。 ペンギンは昨年1月に同水族園で生まれた。体長は成鳥並みの60~70センチだが、まだ幼鳥で性別も不明。名前はなく「337番」という識別番号で呼ばれていた。 今年3月3日夕、旧江戸川河口付近を泳ぐ
東京湾を代表する夏の魚といったら、スズキだろう。千葉県木更津市沖などでは昔ながらの「すだて漁」が行われている。同市の金田漁協の元役員で民宿経営の斉藤建さん(77)の案内で、この漁を体験し、捕れたてのスズキを味わった。 すだては潮の干満差によって魚を捕る。竹のくいを約三十センチ間隔に打ち、間に金網を張って、直径十数メートルほどの円形の仕掛けを作る。入り口は開けてある。魚は障害物に沿って泳ぐ習性がある。満潮のときに入った魚は金網の内側に沿って泳いで、仕切った一画に集まり、外へ出られなくなる。干潮時にその一画に入り、たも網で捕る。大きい内湾で、干満の差が二メートル以上とされる東京湾だからこそできる漁だ。
対馬市豊玉町綱島地区の漁師らが、海底の藻類が減少する「磯焼け」と呼ばれる現象から漁場を守る取り組みを続けている。4月には海藻の新芽が高波に襲われる被害にも遭ったが、「再生への道筋は見えてきている。早く復旧して事業を続けたい」と意気込んでいる。(板山康成) 磯焼けは、魚が卵を産み付ける藻類がウニの一種「ガンガゼ」の食害などで減少し、海底の岩がむき出しになる現象。近年、全国各地で見られ、漁獲減少の一因となっている。 島西部の綱島地区の漁師らでつくる「綱島地区藻場保全組織」の104人は2009年度、国などが沿岸域の環境や生態系の保全活動を支援する制度を活用して、ガンガゼの駆除を開始。海底の岩場の清掃なども行ったが、当初は目立った効果を得られなかった。 メンバーらは「別の原因があるはず。小魚に海藻の新芽が食べられているのでは」と考え、地元の二又浦の湾を網で仕切って魚の侵入を防止。11年度からは、目
関西電力高浜原発(福井県高浜町)がある若狭湾内の内浦湾で、原発稼働中は多数確認できた南方系の魚介が、停止後はほとんど見られなくなったことが、京都大フィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所の益田玲爾(れいじ)准教授の調査で分かった。原発からの温排水が止まったためとみられ、原発が生態系に与える影響の大きさが明らかになった。 益田准教授は04年以降、毎年1月下旬から3月上旬にかけ、高浜原発の放水口から北東約2キロの内浦湾内▽隣接する京都府舞鶴市の舞鶴湾内▽同市沖の外海の3地点で、生息する魚介の種類を定点観測。その結果、内浦湾は他の2地点より平均水温が約2度高く、冬場に舞鶴湾などにはほとんどいないソラスズメダイなど十数種の南方系の魚介を確認。局地的な温暖化の状態で、南方系生物の生態系ができていたという。2月20日に高浜原発3号機が定期検査に入り、全4基停止後に調査したところ、内浦湾では南方系の
岩手県が発注した、震災で被害を受けた防潮堤の復旧工事の入札でミスがあり、入札が成立する最も低い価格「最低制限価格」を下回る価格で、業者が落札していたことがわかりました。 県は業者との契約を解除し再び入札を行うことを検討していて工事は少なくとも1か月以上遅れる見通しです。 岩手県では、震災で被害を受けた釜石市の4つの漁港と大槌町の2つの漁港について、ことし4月、それぞれ地質調査など防潮堤の復旧工事の一般競争入札を行い、6つの業者がおよそ2300万円から1億100万円で落札しました。しかし、この入札の際に県の担当職員が「最低制限価格」を誤って低く設定し、いずれの工事も本来なら失格となる業者が落札をしていたことがわかりました。 6つの業者はそれぞれ13万円から22万円、最低制限価格より低い価格で落札していたということです。 別の業者からの指摘でわかったということで、県は「入札に公平性を欠
沖縄科学技術大学院大学(OIST)は5月16日、沖縄本島及び西表島の川からハゼ科の新種を発見し、「ヒスイボウズハゼ(Stiphodon alcedo)」と命名したことを発表した。成果は、OISTマリンゲノミックスユニットの前田健博士らの研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、仏学術雑誌「Cybium」に掲載された。 前田博士らがこの魚に出会ったのは、2006年、沖縄本島の川でスノーケリングによりほかのハゼ科魚類を観察していた時のことだった。ハゼ科には非常に多くの種が含まれ、その分類には現在も多くの課題が残されているほどだ。 前田博士は、当初、この見慣れないハゼをこれまで日本では見つかっていないフィリピン原産の既知種だろうと考えていたという。しかし、この魚の正体を明らかにするためシンガポールの博物館を訪ね、そこに保管されていたフィリピン産のハゼの標本を調べた結果、沖縄で発見した魚がそれと
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