来月から始まるカツオ漁を前に、南三陸町にある漁業の網の製造販売店では、カツオの餌のカタクチイワシをとる定置網作りに追われています。 南三陸町の「今野漁網店」は、漁港の近くにあった事務所と作業場が津波ですべて流され、去年秋から、内陸にある倉庫を改造した作業場で網作りを再開しました。 今は、来月から始まるカツオ漁を前に、餌のカタクチイワシをとる定置網の注文が相次いでいます。海中のがれきに引っかかっても網を引き上げられるようロープを太くしてほしいという要望など、網はひとつひとつ漁業者の注文に合わせて作っています。 ひとつの網を作るのに2か月前後かかるうえ、震災前に比べて材料の入荷にも時間がかかるためすべての注文には応じきれていないということです。 漁網店の今野一芳さんは「網ができれば漁業者もやる気が出て、いくらかでも復興に近づくのでは」と話していました。 漁網店によりますと、去年、気仙