震災遺構や記憶「学校で伝承を」 気仙沼市検討会議 宮城県気仙沼市は2日、東日本大震災の記憶を後世に伝える震災遺構の在り方などを考える「東日本大震災伝承検討会議」の初会合を市役所で開いた。 大学教授や観光、行政の担当者ら11人が出席。菅原茂市長が「市が震災遺構の1番手と考えていた第18共徳丸は既に解体された。遺構や記録、映像などさまざまな形で震災を伝承する方策を一緒に探っていきたい」と話した。 市は、市内に残る震災遺構として、同市波路上の景勝地・岩井崎に残る竜の形をした松の木や、同市唐桑町にある「津波石」など26の候補をリストアップしたことを報告した。 会議のメンバーからは「学校教育の中で震災をきちんと伝承することが大事だ」「建物に津波の浸水高を示す表示板を設置する必要がある」などの意見が寄せられた。 検討会議は来年3月まで2回程度の会合を開き、市の震災伝承の在り方をまとめる。