真冬の海に転落、2時間後生還 北海道・伊達沖で漁船船長 厚着が幸い (12/30 14:01) 【伊達】伊達市の南約3キロ沖で29日、ホタテ漁船「第3龍真丸」(4・8トン)が転覆し、1人で乗り組んでいた紺野洋一船長(44)=同市向有珠町=が海に転落したが約2時間後、僚船に救助された。命に別条はないという。 室蘭海保によると、紺野さんは同日朝、有珠漁港を出港し、沖合のホタテ養殖施設で作業。午前10時ごろ、養殖用のかごを引き揚げるクレーン操作を誤り、船のバランスを崩して転覆し、海に投げ出されたという。 帰港が遅いのを心配した妻が漁業者仲間に捜索を依頼。僚船が養殖施設に向かい正午前、船尾につかまり海に浮いている紺野さんを発見した。 水温は約6度。捜索に向かった漁業橋康弘さん(60)は「2時間近く冬の海の中にいて無事なんて考えられない。助かって本当に良かった」。室蘭海保は「冬で厚着だったのも幸いし