秋の味覚、サンマの奪い合いが深刻になってきた。日本など8カ国・地域が参加する北太平洋漁業委員会(NPFC)が15日まで開かれ、乱獲防止に向けた国際的な枠組みづくりについて協議したが、中国などの強い反対で物別れに終わった。結果を中国、台湾のメディアも速報。日本が提案した漁獲制限は「不合理だ」などと報じ、溝の深さが浮き彫りとなった。「日本はサンマが減っている理由を中国のせいにしている」。中国の国営
![サンマ乱獲防止 ルール作り、中台と溝 日本の制限案「不合理」と反発強く - 日本経済新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/88996ff0e90f17714ae1bca7d3dd820977acc701/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Farticle-image-ix.nikkei.com%2Fhttps%253A%252F%252Fimgix-proxy.n8s.jp%252FDSXMZO1911383021072017QM8001-7.jpg%3Fixlib%3Djs-3.8.0%26auto%3Dformat%252Ccompress%26fit%3Dcrop%26bg%3DFFFFFF%26w%3D1200%26h%3D630%26s%3Dc471b9dd82ba9d9e95ec71f79553b584)
中元商戦が始まる前、海苔メーカーの経営者が話していた。「高値が続いているが、それによって海苔は高級品だという認識が広まれば。ギフトにとって追い風になるかもしれない」。周知の通り、ここ数年来の原料高で海苔業界は苦境に立たされている。そこで高値を逆手にとって、低迷する中元の拡売につなげたいという思いだ ▼あらゆる分野で深刻化する原料不足。「海のものに振り回されている」と嘆くのは佃煮メーカーの社長。原料に使っていた小魚が激減し、価格が4~5倍に高騰した。メーカーとして商品を提供する責務を感じながらも、休売せざるを得なかった ▼足りないのは素材だけでなく、人材も同じ。5倍で原料を仕入れ、大幅に高騰した人件費を払ってまで商品を供給していては、早晩行き詰まる。地方メーカーに、儲からない商品を作り続ける余裕はない ▼伝統食材や地方の食文化を見直す動きはあるが、それらを維持するのが難しい時代。「つい最近ま
九州北部を襲った豪雨では35人が犠牲になり、行方不明者も依然、6人います。特産物にも被害が出ています。全国で福岡県朝倉市の小川だけに自生しているのが天然の食用海苔(のり)「スイゼンジノリ」です。「川茸」とも呼ばれ、江戸時代には徳川将軍家にも献上されたという高級品で、現在は環境省の絶滅危惧種に指定されています。そこに今回の豪雨。多くのスイゼンジノリが流されてしまいました。 (星原竜貴記者報告) 朝倉市を流れる黄金川には、地面から湧き出た地下水が流れています。川底に堆積する火山灰を潜り抜けてきた非常に水質の高い水です。江戸時代からスイゼンジノリ「川茸」を扱う遠藤金川堂の17代目・遠藤淳代表によりますと、この黄金川で育てていた海苔の3分の1にあたる約100キロの海苔が流されてしまったということです。これまで川一面は海苔で覆われて真っ黒になっていましたが、今では海苔が流されたことにより、川底がまだ
さんさんと降り注ぐ夏の太陽で海の旨味をギュッととじ込めて――。 三崎でシラス漁を営む君栄丸では、水揚げしてすぐ自前の工場で釜ゆでしたシラスの天日干し作業に追われている。 3月の解禁以降、春過ぎまでしばらく漁獲が少ない日が続いたシラス漁。漁師の宮川元彦さんは「やや大粒だが最近徐々に何とか獲れてきた」と話す。 炎天下のなか、干し網の上に広げられたシラスを竹ぐしでほぐすと、辺りには柔らかな磯の香りが漂っていた。 向かいの城ヶ島では、特産品のテングサ漁が活況だ。島の周囲に広がる磯が良質なテングサを育て、県内有数の産地として知られている。船上から箱めがねで海底を覗きながらひっかき棒で刈り取る「みづき」と呼ばれる漁法で収穫。その後、水にさらしてから天日干しを繰り返す。 晴れた日の浜のあちらこちらではテングサの赤紫色のじゅうたんが広がり、漁師らは砂や貝がらなどを取り除く作業に精を出していた。
神奈川県議会の自民党県議団による「水産業を振興する議員の会」メンバー約20人が今月7日に三浦市を訪れ、漁港や水産関連施設などの視察を行った。 漁業就業者の減少、漁業協同組合の経営悪化、漁場環境の悪化、水産資源の減少など県内の水産業をとりまく課題の解決に向けて活動する同会。三崎魚市場では関係者から三崎漁港の紹介や現在建設中のマグロ専用冷凍市場をはじめとする高度衛生管理施設、二町谷埋立地の概要に関する説明を受け、県市の担当部局や市場業者との意見交換を行った。 その後、買い物客でにぎわう産直センター「うらりマルシェ」やブランドサバとして知られる「松輪サバ」の水揚げ風景を間口漁港で見学したほか、城ヶ島にある神奈川県水産技術センターを訪問。磯を荒らす厄介者・ムラサキウニに三浦産キャベツの残渣を与え、実入りのいい食用ウニを育てる研究などについて理解を深めた。 同会メンバーの1人で市内選出の石川巧県議は
雄勝湾でホヤの水揚げ作業を行う(左から)松野水緒さん、伊藤浩光さん、木村達男さん=6日午前、宮城県石巻市(納冨康撮影) そのテレビニュースを松野水緒(みお)(37)は釈然としない思いで見ていた。 仙台市で居酒屋を営む。地元の魚を売りにしている。 ニュースはホヤの水揚げを伝えていた。夏が旬の海の珍味だ。 朝取りのホヤが港に揚がり、トラックの荷台に積み込まれる。いつもの出荷風景と変わらない。 そこまでは。 車は市場に向かわない。 廃棄物処理場への道をたどる。 三陸沖は養殖ホヤの日本一の産地で知られる。宮城県の生産量は全国の4分の3を超す。平成23年の東日本大震災で養殖施設が全滅したが、その年のうちに修復し、養殖を再開した。 上得意は韓国だ。生をコチュジャンと酢に付けて食べる食文化が定着している。消費量は日本の国内消費を大きく上回り、生産量の7割は韓国への輸出が占める。 その最大消費国が25年、
人気だったライオンの「セシル」(2013年11月、ジンバブエの国立公園で)=AP。15年7月、米国人ハンターに殺された 【ヨハネスブルク=木村達矢】アフリカ南部ジンバブエの国立公園近くで、2年前に米国人ハンターに殺された雄ライオン「セシル」の子供が、ハンターに射殺されたと21日、AFP通信などが報じた。 人気が高かったセシルに続く親子2代の悲劇で、野生動物の狩猟に対する批判が、改めて高まる可能性がある。 射殺されたのは「ザンダ」と名付けられた6歳の雄。今月7日、同国のワンゲ国立公園の近くで、銃で撃たれて死んでいるのが見つかった。国立公園の外は狩猟が認められており、ザンダは公園の外で殺されたとみられている。 アフリカの一部の国ではライオンやゾウなどを趣味で狩猟することが観光産業になっている。セシルが国立公園の近くで死んだ時には、殺した米国人歯科医のところに、抗議の人が大勢集まるなど騒動となっ
上半身だけの自由の女神像が東京都台東区の上野公園に設置されている。もともとは宮城県石巻市にあったが東日本大震災で被災し、傷ついた女神像を東京芸術大大学院生、村上愛佳(まなか)さん(24)が再生させた。 仙台市出身の村上さんは2015年に石巻市を訪れた際に、震災直後、津波に耐えたことで「復興のシンボル」などと話題になった自由の女神像が「いつのまにか」無くなっていることに気付いた。調べてみると、県内のパチンコ店から10年に石巻市内の公園に移設された像は、11年の震災で一部が破壊されたものの倒れず持ちこたえたが、劣化が進み14年に撤去されていた。その後は市内の倉庫に「忘れられたように」保管されていた。 村上さんは地域の住民などに女神像について聞いてまわった。「勇気をもらった」という人もいれば「石巻に震災の遺構として残っているのはおかしい」という人もいた。「どうでもいい」という意見もあった。 16
岩からエネルギー?謎の微生物=初期生命の手掛かりに-海洋機構など 海洋研究開発機構などの研究チームは、初期の地球に似た過酷な環境の地下深部に生息する微生物群を発見した。普通の微生物にあるエネルギー産生の仕組みを持たず、岩石からエネルギーを得ている可能性もあるという。地球の生命誕生や、火星など地球外生命の可能性を探る手掛かりになると期待される。論文は21日付の英科学誌に掲載された。 約40億年前の地球では、地下のマントルを構成するかんらん石と水が反応し、微生物の栄養源となる水素などが発生したと考えられている。しかし、こうした環境は強いアルカリ性で、呼吸に必要な酸素なども乏しいため、生命がどのように誕生し、進化してきたかは謎のままだ。 海洋機構高知コア研究所(高知県南国市)の鈴木志野特任主任研究員らは、米カリフォルニア州のかんらん石が多い地層で、地下深部から湧き出る水を採取。含まれていた微
静岡県の伊豆半島沖で6月、フィリピン船籍のコンテナ貨物船と米海軍横須賀基地に配備されているイージス駆逐艦フィッツジェラルドが衝突して7人が死亡した事故で、米メディアは21日、事故原因は米艦が操縦を誤った可能性があると報じた。 米CNNなどによると、米海軍などによる初期段階の調査では、フィッツジェラルドの乗組員が、貨物船が近づいてきていることを確認できず、衝突を避けるために必要な対応が出来なかったという。乗組員が艦長に連絡していなかった疑いや、翌日に目的地に到着するため通常よりも速度を上げていた可能性もあるとみて調べているという。 CNNは、国防関係者の話として「衝突の瞬間まで何もしていなかった」「おびただしい数の間違いを犯していた」などと米艦側がミスしたことが事故原因である可能性を説明している。 衝突事故は6月17日午前1時半ごろ、伊豆半島・石廊崎から南東沖約20キロの地点で、貨物船の船首
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